2022年2月25日、日本ミシュランタイヤはプレミアムコンフォートタイヤ、プライマシーシリーズのSUV向け新表品「ミシュラン プライマシーSUV+(MICHELIN PRIMACY SUV+)」を5月19日より順次発売することを発表した。

快適性と高速安定性を両立したSUVタイヤ

ミシュランはこれまでSUV向けのタイヤとして、スポーツシリーズの「ミシュラン パイロット スポーツ4 SUV」やクロスクライメートシリーズの「ミシュラン クロスクライメートSUV」をラインナップしてきた。今回登場した「ミシュラン プライマシーSUV+」は、全高が高く車両重量も重いSUVのために、快適性と高速安定性を両立させたプレミアムコンフォートタイヤだ。

近年急成長するSUV市場において、ミシュランは独自に市場調査を行い、ユーザーは乾いた路面と濡れた路面でのグリップ性、乗り心地の良さ、ハンドリングを重視していることがわかった。

そのため今回登場したSUV向けタイヤでは、泥濘地や雪上などの悪路でも安心して走行可能な性能を持つ「M+S(マッド+スノー)」ラベリングのタイヤではなく、ドライ・ウエット路面上で性能にこだわったサマータイヤとした。グリップはもちろんのこと、乗用車のような快適で優れた静粛性、高速安定性とハンドリング性能を向上させた。

画像: ミシュランのプレミアムコンフォートSUVタイヤ、「プライマシー SUV+」。

ミシュランのプレミアムコンフォートSUVタイヤ、「プライマシー SUV+」。

製品特徴

・安心感をもたらすドライ&ウエット性能
・快適なドライブを演出する優れた静粛性
・高重心・高荷重SUV車を支える優れた高速安定性とハンドリング性能

主な採用技術には以下のようなものがある。

■「ウエットブレーキング性能」

従来品ミシュラン プレミアLTXとの性能比較図

画像: ■「ウエットブレーキング性能」

■「トレッドブロックデザイン」

トレッドのブロック数を増やし、最適化することでノイズのピークを下げて騒音エネルギーを低減。

画像: 「騒音エネルギー(パターンノイズ)」を従来品ミシュラン プレミアLTXとの比較。

「騒音エネルギー(パターンノイズ)」を従来品ミシュラン プレミアLTXとの比較。

■「スタビリ・グリップ・サイプ」

サイプ内の突起により、ブロック同士が互いに支え合い、倒れ込みを抑制。ブロック剛性を高めることで、高速走行時の安定性とハンドリング性能の向上に寄与している。

画像: スタビリ グリップ サイプのイメージ。

スタビリ グリップ サイプのイメージ。

プライマシー SUV+は15インチから20インチまでの全28サイズ(価格はオープン)をラインナップし、2022年5月から順次発売される。このラインナップのうち、低燃費タイヤを示すラベリング制度で、グレーティング「A/b」を取得(28サイズ中24サイズ取得)。低転がり抵抗性能と雨天時のグリップ性能を両立することで経済性と安全性に貢献するという。

ミシュラン プライマシー SUV+ サイズラインナップ

画像: ミシュラン プライマシー SUV+ サイズラインナップ

性能には妥協せず取り組んでいくサスティナビリティ

今回登場した「ミシュラン プライマシーSUV+」は性能向上はもちろん、SDGsへの取り組みも反映されている。以前からミシュランは、2050年までにカーボンニュートラルを達成すると言及し、タイヤの原材料を100%持続可能にすると宣言している。

低燃費タイヤを示すグレーディングシステム「A/b」を取得し、低転がり抵抗性能と雨天時のグリップ性能を両立する。燃費性能の向上に寄与することでサスティナビリティにも貢献している。

また、輸送距離を短縮することで輸送中の二酸化炭素排出量も低減する取り組みも新たに導入された。これまで、日本に輸入されるタイヤは北米で製造されたものもあったが、今回のプライマシー SUV+は中国やタイなどといったアジアの工場で製造されるという。最適地での生産を推進することで、二酸化炭素排出量を抑制する。

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