2022年5月29日、NTTインディカーシリーズ第6戦第106回インディアナポリス500マイルレースがインディアナポリスモータースピードウェイで開催され、チップ・ガナッシ・レーシングのマーカス・エリクソンが優勝した。佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)は優勝を狙ってギャンブルに出たが、最終的に25位でレースを終えている。

燃費走行で逆転を狙った佐藤だったが最悪のタイミングでイエローコーションに

予選10番手からスタートした佐藤は序盤に6番手まで上げたが、マシンのセッティングがなかなかマッチせず、そこからポジションをあげることができなかった。

レースも終盤に差し掛かる中、このままではポジションアップが望めないと読んだ佐藤は賭けに出る。イエローコーション中の157周目にピットイン。燃料をセーブして最後まで走り切る作戦だ。燃費的には少なくとももう1回ピットに入らなければいけないが、イエローコーションが出てそれが長引けば最後まで走り切れるかもしれない。あるいはそのコーションのタイミングで素早い燃料補給ができれば大逆転の可能性があるというわけだ。

奇跡を信じて燃料をセーブしながら走る佐藤を、最後のッピットインを終えたエリクソンやオワードが追い越していく。残り10周で燃料が足りなくなった佐藤はついにピットイン、そしてその翌周にジョンソンのクラッシュでイエローコーションが出た。熱望していたイエローコーションがまさかのタイミングで出てしまった。この瞬間、佐藤の賭けは失敗に終わった。

結果は25位でのフィニッシュだったが、優勝を目指した佐藤のチャレンジは見応えがあった。45周目のイエローコーション明けには、4ワイドから豪快に3台を抜きさるなど我々ファンを魅了してくれた佐藤。3度目のインディ500制覇という快挙達成は来年の楽しみにとっておこう。

画像: レースでは見せ場もしっかり演出して盛り上げてくれた佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)。

レースでは見せ場もしっかり演出して盛り上げてくれた佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)。

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