2022年5月29日、NTTインディカーシリーズ第6戦第106回インディアナポリス500マイルレースがインディアナポリスモータースピードウェイで開催され、チップ・ガナッシ・レーシングのマーカス・エリクソンが優勝した。佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)は優勝を狙ってギャンブルに出たが、最終的に25位でレースを終えている。

5台体制で参戦したチップ・ガナッシ・レーシングが10年ぶりの栄冠

今年で106回目を迎えるインディアナポリス500マイルレースは気持ちの良い快晴の中で行われた。

ポールポジションを獲得したのは2年連続でスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。最速ポール記録を樹立しての圧巻のポールポジション獲得となった。2番手にリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)、3番手にはディクソンと同じくチップ・ガナッシ・レーシングのアレックス・パロウがつけた。佐藤琢磨はトップ12まで進出したが、チップ・ガナッシ勢の速さに太刀打ちできず、予選は10番手となっている。

決勝レースは序盤に大きな混乱はなく、トップのディクソンと2位に上がったチームメイトのアレックス・パロウが交互にポジションを入れ替えながら周回を重ねていく。トップ2台にコナー・デイリー(エド・カーペンター・レーシング)がなんとか食らいついていくが、チップ・ガナッシ勢のペースがいい。

5台体制でこのレースに挑んだチップ・ガナッシ・レーシングのマーカス・エリクソンは、チームメイトとともに序盤からトップ集団を走行、終盤を迎えた172周目にディクソンが最後のピットストップでピットレーン速度超過を犯して優勝争いから脱落すると、入れ替わるように優勝争いに浮上。残り16周の184周目についにトップに立つ。

レースは残り10周となり、エリクソンは後続を引き離し始めるが、195周目にジョンソンがクラッシュ。これでレースは中断となり、残り4周のスプリントレースでの決着を迎えることとなったが、トップのエリクソンはパト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)の猛攻をなんとか阻止。そしてファイナルラップでセージ・カラム(DREYER&REINBOLD RACING)がクラッシュを喫したことで、イエローコーションのままチェッカーフラッグとなった。

エリクソンにとっては初めてのオーバルトラックの優勝がインディ500制覇となった。

画像: 184周目でトップに立ったマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。残り4周のスプリントレースでは見事なリスタートを決めて優勝を掴み取った。

184周目でトップに立ったマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。残り4周のスプリントレースでは見事なリスタートを決めて優勝を掴み取った。

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