ほとんどのカーリースは年単位で契約するものですが、中には1ヶ月単位で契約できるカーリースもあります。
そうしたカーリースのほとんどは中古車リースとなるので、即納可能な点が魅力ではありますが、コンディションには個体差があるので注意が必要です。
この記事では、1ヶ月単位で契約できるおすすめカーリースを紹介するとともに、超短期リースの注意点についてもお伝えします。
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1カ月からの利用もOK!短期カーリースとは?
従来のカーリースは年単位の長期的な契約とすることがほとんどでしたが、最近では1カ月から契約できる短期カーリースも増えてきました。
気になるのはレンタカーや長期カーリースとの違いだと思いますが、具体的な短期カーリースの特徴は以下のとおりです。
- 短期間で自分のクルマのように使える
- 手間をかけずにクルマが使用可能
- 費用が一定で借りられる
- 待たずに納車してもらえる(納期が早い)
短期間で自分のクルマのように使える
短期カーリースも、長期カーリースと同じように自分のクルマのように使用できます。急にクルマが必要になった場合も、購入時のような大きな資金を用意することなくクルマの利用が可能です。
自由にクルマを利用できるのはレンタカーも変わりませんが、大きな違いはクルマのナンバーにあります。レンタカーは「わ」や「れ」ナンバーになりますが、短期カーリースは通常のナンバーを使用するので、他の人にリース車であることはまず悟られません。
また短期カーリースは、期間中に様々なクルマを試す利用方法をとることも可能です。しかもすべて自分のクルマのように、好きなときに使える自由度があるのも魅力です。
手間をかけずにクルマが使用可能
クルマを購入すると、購入後のメンテナンスや車検などに手間がかかり、いらなくなったときにはクルマの処分方法を考えなければなりません。しかし、1年程度だけ借りる短期カーリースなら継続しない限り車検の心配はありませんし、契約終了後は返却するだけなので簡単です。
車検は通常2年に1度(初回は購入から3年後)行いますが、1年だけの利用であれば車検を受ける必要はありません。クルマを購入して維持していくには、この車検を定期的に行うことが必須となりますが、そういった手間を必要としません。
また、乗らなくなったクルマを処分するには廃車手続き等の作業も必要になりますが、こうした手間もない短期カーリースに魅力を感じる人も多いはずです。
クルマの維持にかかる手間という点で考えれば、短期カーリースは自分で購入する方法に比べかなり楽になっていると考えられます。
毎月一定の費用で借りられる
カーリースには、クルマを手に入れるときに必要な諸費用(車庫証明やナンバーの取得費用など)も含まれており、それを月割りで毎月一定額支払います。これは短期カーリースでも同じであり、計画的なカーリースの利用が可能なので、思わぬ出費に悩まされる心配がありません。
カーリースの月額費用は、一般的に整備や税金などの金額が含まれます。このほかにも、任意保険の料金も含まれるプランもあり、それらが均等に月割りで計算されています。
短期で借りるサービスといえばレンタカーやカーシェアリングもありますが、これらは利用するたびに費用が発生する上、カーシェアリングは直前の予約を取れないこともあります。しかし短期カーリースなら好きなときに使用でき、返却する時間を気にすることなく常に費用は一定です。
待たずに納車してもらえる(納期が早い)
短期カーリースと長期カーリースの違いは納期の違いです。短期カーリースは中古車を使用しているのですぐにクルマを用意、納車が早い傾向にあります。
新車を使用する長期リースでは、新車をオーダーしてから納車されるので平均1~2カ月程度の待機期間があります。しかし、中古車を利用する短期カーリースなら在庫がすぐにあるので、それほど待たずにクルマを使えるようになるのは大きな魅力でしょう。
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1ヶ月単位の契約ができるおすすめカーリース4選!
ここからは、1ヶ月単位で契約ができるおすすめカーリースを紹介します。
1.ホンダ・マンスリーオーナー
ホンダ・マンスリーオーナーはホンダが手掛けるカーリース(クルマのサブスク)サービスです。
最安値は19,800円〜(税込)。中古車の貸し出しにはなりますが、任意保険が含まれていたり、ドライブレコーダーが標準装備されていたりと、充実した内容になっています。
最短1ヶ月〜契約可能ですので、気になる方は公式サイトをチェックしてみましょう。
2.ニコリース
続いてはニコニコレンタカーでお馴染みのニコリースです。月額29,000円〜利用可能で、「わ」ナンバーでない点がレンタカーとの大きな違いです。
1ヶ月単位であればいつでも解約可能。信販会社の審査も要りません。最短5日で納車できるスピードも魅力です。
関東全域対象のサービスにはなりますが、気になる方は公式サイトをチェックしてみてください。
3.マルトクカーリース
マルトクカーリースは短期契約に強いカーリースです。月々9,800円〜利用できますが、契約時と返却時に別途手数料がかかるため、記載内容をよく確認するようにしてください。
全国対応OK、商用利用も可能で、使い勝手のいいカーリースです。
1ヶ月単位のカーリースの利用料金の構成
短期カーリースは、毎月一定の料金を支払って借りるシステムです。最初にクルマの残価を設定して借りているので、利用料金を低く抑えられるメリットがあります。
しかも月額利用料金には、様々なサービスや契約内容が含まれており、その主な料金内訳は以下の5つです。
- ①車両本体価格
- ②保険料や登録諸費用(含まれていることが多い)
- ③オプション費用(必要に応じて)
- ④保証金(必要になる場合あり)
- ⑤納車費用(請求される場合あり)
1.車両本体価格がベースになる
カーリースの月額利用料金には、車両を乗り出すまでに必要な料金が含まれています。満了する日のクルマの残価を差し引いて月額使用料が設定されるので、購入するよりかなり安くなるメリットがあります。
短期カーリースは様々な事業者によって展開されており、その中でも1カ月の超短期で借りられるカーリースの費用例は以下のとおりです。
車種 | 月額利用料金(税込) | 利用料金に含まれるもの |
---|---|---|
ホンダ NBOX(12年落ち) | 33,000円 | 車両本体価格・車検基本料金・オイル交換(半年ごと)・自動車税・自賠責保険 |
ダイハツ タント(11年落ち) | 26,000円 | 車両本体価格・車検基本料金・オイル交換(半年ごと)・自動車税・自賠責保険 |
スズキ ハスラー(4年落ち) | 36,300円 | 車両本体価格・車検基本料金・オイル交換(半年ごと)・自動車税・自賠責保険 |
日産 ノート(9年落ち) | 36,300円 | 車両本体価格・車検基本料金・オイル交換(半年ごと)・自動車税・自賠責保険 |
トヨタ アクア(9年落ち) | 39,600円 | 車両本体価格・車検基本料金・オイル交換(半年ごと)・自動車税・自賠責保険 |
ホンダ フィットハイブリッド(6年落ち) | 39,600円 | 車両本体価格・車検基本料金・オイル交換(半年ごと)・自動車税・自賠責保険 |
トヨタ ハリアー(10年落ち) | 46,200円 | 車両本体価格・車検基本料金・オイル交換(半年ごと)・自動車税・自賠責保険 |
日産 エクストレイルHV4WD(7年落ち) | 49,500円 | 車両本体価格・車検基本料金・オイル交換(半年ごと)・自動車税・自賠責保険 |
トヨタ ヴォクシー(10年落ち) | 42,900円 | 車両本体価格・車検基本料金・オイル交換(半年ごと)・自動車税・自賠責保険 |
日産 セレナハイブリッド(9年落ち) | 46,200円 | 車両本体価格・車検基本料金・オイル交換(半年ごと)・自動車税・自賠責保険 |
※参考:ご利用料金 | 短期1カ月からのカーリースならニコリース
表のように、1カ月の短期リースであれば5万円以下が目安となります。
例えばレンタカーを1日(24時間)利用するとコンパクトカーで1万円を超え、セレナやノアなどのミニバンの場合2万円を超えてきます。短期カーリースがどれだけリーズナブルに利用できるか納得いただけるはずです。
ただし短期カーリースでは、借りるときにリース料1カ月分を目安に、車両準備金や車両敷金を請求される場合もあります。
車両準備金とは、リースするクルマを整備して車検を受ける費用で、契約時に前払いで請求されます。また車両敷金は、リース料金を一括清算されるときに1カ月分を目安に最初に預かる金額で、契約満了時にクルマに問題がなければ車両敷金は返金されます。
2.保険料や登録諸費用は含まれていることが多い
クルマを走行させるには、必ず登録(軽自動車の場合は届出)してナンバーを取得、自賠責保険に加入、車検を受けている必要があります。短期カーリースの場合も、契約者本人を使用者として登録するので登録諸費用が発生します。
登録費用や自賠責保険のような法定費用は、クルマの購入時に必ず必要です。短期カーリースでは、登録費用や法定費用が月額リース料金に含まれています。ただし任意保険はカーリース事業者をとおさず自ら契約することもできるので、含める事業者と含めない事業者があります。そのため、契約時に確認すると良いでしょう。
ただし、登録するときに必要な車庫証明取得費用は実費になる場合が多く、自分で取得できなければ業者に代行費用と合わせて1万5000円程度別途支払う必要があります。
3.必要に応じてオプション費用を加算
カーリース事業者は、クルマを快適に安心して使用できるように各種オプションを用意しています。一般的に短期カーリースは中古車を利用するため、必要なオプションはほとんど装備されています。それでも、どうしても欲しいオプションを追加する場合、別途料金を支払う必要があります。
そこで、どのようなオプションがあるのか、新車をカーリースする場合のオプション費用の例を以下の表にまとめました。
オプション内容 | 費用 |
---|---|
カーナビ | 10,285円 |
ETC | 2,420円 |
バックカメラ | 1,573円 |
フロアマット | 2,299円 |
ドアバイザー | 1,573円 |
希望ナンバー | 1,089円 |
メンテナンスプラン | 4,350円 |
例として選んだのはトヨタ ヤリスで、クルマによってはオプション費用が若干異なります。また新車購入時には、選択したオプションの追加費用を支払って後付けすることになります。しかし中古車のカーリースの場合は、希望ナンバーとメンテナンスプラン以外は装着されている場合が多いでしょう。
このほかにも様々なパーツがあり、事業者ごとに用意されるオプションを選べますので、詳細は利用する事業者に確認してみましょう。
ただし、タイヤは「自己負担」としていることが多いようです。例えば、雪道を走るためのスタッドレスタイヤは自分で準備しなくてはなりません。事業者によってタイヤもメンテナンスプランに組み込んでいる場合もあるので、申込時にしっかりと確認してみることです。
また、好きなだけオプションを組み込むと、月額利用料金が跳ね上がります。短期カーリースなら、必要最低限の装備にしたほうがお得と言えるかもしれません。必要に応じて選ぶようにしましょう。
4.保証金が必要になる場合あり
短期カーリースの場合、契約満了時にクルマを返却する際に、原状回復する料金として契約時に保証金を徴収している場合があります。
保証金があると、せっかく安く乗り出せるカーリースのメリットが薄れてしまう気もしますが、それは契約満了時に契約者の負担を減らすために必要なことなので、必ずしも不要とは言えません。
短期カーリースは安い月額でクルマを利用できます。ただし返却時に、外装のキズや車内の汚れなど「クルマを借りたときと同じ状態」にしなくてはなりません。もちろん戻せないこともあるでしょう。そうしたときに使用されるのが保証金です。
保証金は一般的に5万円程度が相場で、契約時に一括払いさせられます。契約満了時にクルマに問題がなければ返金されますが、損傷や汚れがひどい場合は保証金がその回復費用に使用され、もし費用が上回るようなら追加費用が発生します。
保証金は、賃貸契約するアパートなどを利用する敷金と同じシステムです。退去時には敷金から修繕費用が差し引かれて足りないと持ち出しになりますが、短期カーリースの保証金もこれとまったく同じシステムです。
5.納車費用が請求される場合も
短期カーリースを契約した場合、購入したときと同じようにクルマの引き取り方法を考える必要があります。自分で店舗に取りに行ければ良いですが、そうでなければ納車してもらう必要があります。
オーナーの希望の場所への納車を選ぶと、納車費用を請求される場合もあるので要チェックです。ただし業者によっては、店舗受け取りのみとしている場合もあるので注意しましょう。
カーリース会社では、少しでも安く利用してもらうために、どうしても必要というわけではない納車費用などは基本料金に含まれていません。
納車費用の相場は、1kmあたり660円(税込)としている場合や、場所や車種によって5500円(税込)~11万円(税込)と決めている業者もあるため、契約時に納車費用について聞いてみましょう。
以下に、主要なカーリース会社の納車費用についてまとめておきます。どのサービスを使うかの参考にしてください。
サービス会社 | 納車費用 |
---|---|
MOTAカーリース | なし |
KINTO | 納車場所は担当販売店のみ (費用は月額使用料に含まれる) |
カルモくん | 全国どこでも追加料金なし (ただし離島は別途費用がかかる場合も) |
カーコンカーリース | もろコミプランなら納車費用込み (ただし離島は別途陸送費が発生する場合と取扱不可の場合もある) |
ノレル | 一部離島のみ別途納車費用が発生 |
コスモMyカーリース | 基本なしだが一部地域は有料 |
オリックスカーリース | 月額利用料金に含まれる (どこに納車でも費用なし) |
ニコリース | 原則店舗納車のみ (店舗外納車を希望する場合は1kmあたり660円加算) |
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1ヶ月単位のカーリースを利用する際に覚えておきたい注意点
短期カーリースは、急にクルマが必要になったり、短期で利用したいときに便利なシステムですが、利用前に押さえておきたい注意点として以下の6つがあります。
- 納車されるのは中古車がほとんど
- 車庫証明が必要になる
- 利用審査がある
- 走行距離制限がある
- キズや故障がある場合は違約金発生の場合あり
- 中途解約の場合は違約金発生あり
納車されるのは中古車がほとんど
短期カーリースでは、新車ではなく基本的に中古車リースです。理由は、すでにリース会社が所有するクルマなので、短期ですぐに利用したい方に提供できるほか、1日当たりのリース料金を安く提供できるからです。
中古車を提供される短期カーリースは、クルマの使用感があることや、クルマの仕様を自由に選べないデメリットもありますが、短期利用であればデメリットを凌ぐ利便性とお得感があります。
中古車のメリットは、すでに多くのオプションパーツが装備されている点です。新車の場合は、自分でオプション選びすることから、中古車に比べて初期費用の上乗せが多くなります。
新車でリースするなら1年以上の契約は必要
短期カーリースでは中古車が基本ですが、1年以上借りる予定があるなら新車を用意している事業者もあります。
新車の短期リースは、基本的に長期に比べて割高になります。つまり、カーリースは残価をあらかじめ設定し、残りを月割で支払うからです。
とはいえ、新車購入時と異なり、車両本体価格を一括払いやローン契約で支払う必要がなく新車に乗れるメリットがあります。
1年以上の契約で新車を利用できる主なカーリース
- カルモくん
- 二コリース
- ノレル
- ホンダカーリース
新車を利用したいなら長期カーリースがお得
新車費用は高額なので、短期より長期のほうが毎月のリース料金を抑えられます。新車のカーリースをするなら長期リースのほうがお得です。
例えば、200万円のクルマを新車でリースする場合を見てみましょう。
年数 | 残価設定 | 均等割する額 | 1カ月の支払い額 |
---|---|---|---|
1年 | 140万円 | 60万円 | 5万円 |
5年 | 110万円 | 90万円 | 1万5,000円 |
1年後の残価が140万円であったとすると、60万円を12カ月で均等割りして1カ月5万円支払う計算です。しかし5年リースの場合で残価が110万円だったとした場合、90万円を60カ月で均等割りするので、1カ月1万5000円の月額利用料で済みます。
つまり、新車を1年で利用できるカーリースもありますが、車両本体価格が高くなるほど月々の負担が増える計算です。
また、クルマの残価は新車から最初の1年目は大きく下がる傾向にありますが、長くなると残価率が良くなるので、支払う金額が少なくなることが普通です。よって、長くなるほどユーザーの車体本体価格の負担が減ることから、新車を選ぶなら長期カーリースがお得です。
車庫証明が必要になる
カーリースは、クルマの使用者をユーザー本人で登録するため、登録時に車庫証明が必要になります。短期カーリースの場合もリース契約なので、同じく登録が必要となり車庫証明が必要です。
車庫証明とは、購入したクルマの保管場所が確実に確保されていることを証明する書類で、クルマの登録時に車庫証明書の提出が車庫法によって義務付けられています。
車庫証明は、普通車はほとんどの地域で必要です。軽自動車も、人口が多い県庁所在地や人口10万人以上の地域、都心部から30km圏内の市町村で、車庫証明の代わりに車庫の届け出が必要です。
車庫証明は警察署で手続きして発行してもらいますが、交付までに数日かかることから、短期カーリース契約を結んだら、速やかに車庫証明の手続きをしないといつまで経っても納車されません。
車庫証明は、各地域で取得費用は異なりますが2600円前後で取得できます。詳しくは、車庫を置く地域の警察署にお問い合わせください。
利用審査がある
カーリースは、短期であっても利用前に必ず審査があります。審査は、年収や勤続年数、現在の借入状態など様々なことを審査されます。
そのため、審査に通らなければ短期カーリースの利用はできません。特に未成年や主婦、パートやアルバイトの方は、連帯保証人が必要となる場合もあります。
審査は、クレジットカード会社が使用する信用情報機関が使われるので、携帯電話の利用料金やローンなどの滞納があると利用できない恐れがあるでしょう。
ただし、身に覚えがなくても審査が通らない場合もあり、その場合は連帯保証人を付けたり、クルマのグレードを落とすと審査に通ることもあります。
走行距離制限がある
カーリースでは、短期も長期も走行距離制限を設けており、多くの業者では月の走行距離制限を1000~2000km程度に設定しています。
決められた走行距離制限をオーバーすると、追加料金が発生します。いくら請求されるかは、それぞれのリース会社によって異なるので、契約書を確認するか契約時に確認しましょう。
走行距離制限が設けられる理由は、残価設定と大きく関わっており、契約満了時のクルマの価値を維持するために設定されます。
キズや故障がある場合は違約金発生の場合あり
短期カーリースでも、返却前にキズや故障が発生することがあります。その場合は、残価設定と照らし合わせて、残価を下回るようなら違約金が発生します。
例えば使用中に衝突事故が発生し、内部骨格まで損傷した事故が発生したとします。その場合の修理費用は当然使用者が負担しますが、修理が完了しても修復歴ありの評価が下されると、当然クルマの価値は大きく下がります。
このように、想定していた評価より著しくクルマの価値が落ちると、残価を満たさない可能性があるので、その差額分が請求されます。
中途解約の場合は違約金発生あり
短期カーリースでも、中途解約を申し出ると契約状況で違約金が発生します。
短期カーリースの場合、中古車をリース車両として貸し出していることから、通常違約金は1カ月分の違約金を請求されます。そのため、ごく短期の1カ月で利用した場合は、違約金は発生しない業者がほとんどです。
ただし、契約者の死亡や長期入院、ケガによりクルマの運転が困難な状況となった場合は、中途解約が認められる場合もあります。
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短期リースで失敗しないために
短期カーリースは、短い期間だけクルマの使用をしたい方には都合が良いサービスですが、サービス内容を理解していないと、借りてから失敗したと後悔してしまうでしょう。その中でも特に留意する点は以下の5つです。
- 短期リースは中古車なので整備環境を確認
- 月額利用料金の内訳を確認する
- 中途解約について確認する
- 使用制限が契約約款にあるか確認する
- 返却時のクルマの状態で違約金が発生するか確認する
短期リースは中古車なので整備環境を確認
短期リースで用意されるクルマは中古車なので、整備が万全なのか十分確認してから利用したほうが良いでしょう。
最近のクルマは故障が少なくなりましたが、特に短期リースで使用するクルマは、不特定多数の方が使用するので、どのような使い方をされてきたかわかりません。しかも中には10年近く前のクルマも短期リースされているので、整備履歴を確認しましょう。
特に古いクルマをリースする場合は、車検ごとにどのような修理があったか確認することをおすすめします。特に2回以上車検を受けているのに、交換部品がほとんどないクルマをリースするのは危険です。
月額利用料金の内訳を確認する
短期カーリースの内訳には、登録諸費用や税金、自賠責保険などが含まれます。それらが月割り計算されているか、割高になっていないか確認しましょう。
月額利用料金は、短期リースの場合は安さを前面に打ち出して宣伝している業者も多く見られます。しかし月額使用料金のみと思っても、契約時に一時金として支払う保証金などが後から提示されることもあるので注意しましょう。
このほか、ごく短期の1カ月利用の場合は、整備などの費用はほとんどかからないのが普通です。月額利用料金の内訳で、様々な整備料金が含まれていることがないか確認することも必要でしょう。
中途解約について確認する
短期カーリースの場合、中途解約は業者によって対応が様々です。ペナルティが課せられることが多いですが、業者によっては中途解約でも違約金が発生しない場合もあります。
また1カ月の利用では違約金がかからなくても、半年使用すると違約金が発生するなど、期間によって中途解約したときの対応が異なる場合もあります。短期カーリースを中途解約する場合の違約金について業者に確認しましょう。
使用制限が契約約款にあるか確認する
カーリースでは、クルマの使用に制限が設けられているので、どんな制限があるか確認します。これを怠ると、返却時に違約金が発生するので注意しましょう。
カーリースでは、短期であっても、走行距離制限のほかクルマのカスタムが禁じられています。自分のクルマのように利用できるカーリースですが、自由はある程度縛られていることを理解しなければなりません。
例えば、喫煙するひとはリース車の中で喫煙可能か確認しなければなりません。もちろん禁煙車であれば、どんな理由であっても車内喫煙は禁じられているので注意が必要です。
ただしカーリースの場合は、喫煙できるクルマを用意していることが多いので、愛煙家も安心して選ぶことができます。しかし返却時には、喫煙状況で車内が著しく汚れが多くなった場合や焦げができてしまった場合は、原状回復を迫られるので注意しましょう。
このほか、ペットの同乗にも注意が必要です。明確に禁止している業者を見かけたことはありませんが、返却時にペットの抜け毛が多数あったり臭いがきつかったり車内に汚物によるシミなどがあると、原状回復を迫られます。
使用制限は、約款で明確に禁止している事項と、グレーな使用方法もあるので、自分の使用方法が返却時に不利にならないか確認するのが重要です。
返却時のクルマの状態で違約金が発生するか確認する
カーリースは、借りものである以上は返却する必要があります。そのときに、契約時と返却時でクルマの状況に大きな相違があると、違約金が発生します。
短期カーリースといっても、一旦公道を走行すればキズが付く可能性があります。ほんの些細なキズであっても、返却時には必ず指摘されて違約金が発生します。
キズが発覚して違約金が発生することを恐れて、市販の補修用品で修理するのもご法度です。契約満了後にクルマをチェックするのはプロなので、どんな些細なキズも修理跡も見逃さず発見されて、修理跡を指摘されるでしょう。
自分好みにカスタムしてしまった場合も注意が必要です。たとえヘッドライトバルブ交換であっても、元に戻してなければ指摘されます。また、パーツを取り付けるためにクルマに穴あけなどの加工をしてしまうと、違約金の対象です。
まとめ
短期カーリースは、短期間だけクルマを利用したい方にピッタリなサービスです。クルマを新たに購入するより費用を抑えられ、自分のクルマのように自由に好きなときに利用できる利便性が魅力でしょう。
しかし短期カーリースは、利用方法を熟知していなければ、返却時に思わぬ費用を負担させられるでしょう。それを防ぐには、借りる前にしっかりと利用方法を聞くことと、必ず利用約款全部に目を通すことがポイントです。