NEXCO中日本 東京支社は、高速道路リニューアルプロジェクトの一環として、東名高速道路(東名)掛川インターチェンジ(IC)~袋井IC間で、菅ヶ谷(すげがや)高架橋のコンクリート床版(しょうばん)の取り替え工事を行うため、2022年10月15日(土)から2025年8月下旬頃まで、昼夜連続車線シフト規制(車線幅縮小)や昼夜連続車線分離規制(車線シフト・車線幅縮小)などを実施する。

現状の車線数を極力確保できる交通運用を行う

今回の工事を実施する、東名 掛川IC~袋井ICは、日平均断面交通量が3万台を超え、加えて並行路線である新東名高速道路(新東名)と当該区間が離れており、十分な迂回対策が難しいことから、従来のリニューアル工事のように車線数を減少させた交通規制を実施した場合、大規模な渋滞の発生が懸念される。

画像: 東名高速・多摩川橋の橋梁床版取り替え工事。

東名高速・多摩川橋の橋梁床版取り替え工事。

そこで今回のリニューアル工事は、以前に当Webモーターマガジンでも紹介した東名高速・多摩川橋のリニューアル工事と同様、従来は全断面で橋梁の床版を取り替えていた工法を、断面を半分に分割して床版取替を行う工法に変更している。

この工法では、工事中に現状の4車線を極力確保できる車線確保型の交通運用を行う。だが分割施工に伴い工事期間が長くなるが、渋滞などのドライバーへの影響を最小限にできると考えている。

具体的には、右下の図で下り線側(図の下側)のように、下り線側の路肩を活用して外側にシフトし、中央分離帯に上り線側の走行路を整備する「昼夜連続車線シフト規制(車線幅縮小)」や、右図の上り線側(図の上側)のように、走行路を整備した中央分離帯に上り線の一部の車線(図の場合は追越車線)をシフトし、上り線の床版取替工事を行う「昼夜連続車線分離規制(車線シフト・車線幅縮小)」といった交通規制の工夫を行う。

画像: 従来の工事(左の図)のように車線を減らすのではなく、車線数を確保した交通規制を行う。

従来の工事(左の図)のように車線を減らすのではなく、車線数を確保した交通規制を行う。

また、床版の取替工法も、従来のような大型クレーンによる全断面床版取り替えではなく、床版架設機による半断面床版取り替えという工法を用いる。

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