2023年1月6日(米ラスベガス・現地時間)、プジョーは、アメリカ・ラスベガスで開催中の「CES 2023(コンシューマー エレクトリックショー 2023)」で、次世代のBEV(電気自動車)を見すえたコンセプトカー「インセプション」の発表を行った。

ドアにデジタルインジケーター「ドアテック」を装着

アメリカ・ラスベガスで開催中の「CES 2023(コンシューマー エレクトリックショー 2023)」で公開されたプジョーの次世代BEV(電気自動車)コンセプトカー「インセプション(INCEPUTION)」は、2025年デビューを視野に開発されたものだ。

画像: かなり先進的とはいえ、プジョーならではの爪型のライトシグネチャーは健在だ。

かなり先進的とはいえ、プジョーならではの爪型のライトシグネチャーは健在だ。

その斬新なフォルムは、未来を大いに予感させてくれるものだが、あと2年後にマーケットに現れるとすれば、そう遠い話ではない。ちなみに、「インセプション」とは、英語で「発端」の意だ。

さて、そのデザインをエクステリアから見ていこう。まず目に入るのが、シングルのフロントグリルに組み込まれた、プジョー特有の爪型のライトシグニチャーだ。これまで以上に革新的なものとなっている。そして、フロントグリルには各種センサーが埋め込まれ、センターに鎮座するプジョーのロゴは3D発光を行う。

ドアには、「テックバー」と呼ばれる水平のデジタルインジケーターが配され、ドライバーもしくは乗員がクルマに近づくとそれぞれ違ったシグナルを発する。これは、ドライバーや乗員がクルマに乗り込んだ時に、シートポジションや社内温度などのセッティングがそれぞれ快適であることを示すものだ。また、「テックバー」はバッテリーや各種センサーの作動状況も表示する。

ガラス面が多いのも特徴で、全体の7.25平方メートルを占める。それに対応するように、遮熱などの対策として、NASAの宇宙飛行士が着用するバイザーの技術が投入されている。

一充電で約795.2kmを走行

インテリアは、次世代「i-コックピット(i-Cockpit)」が存在感をアピールする。新たなテーブルタイプスクリーンのコントロールインフォメーションが斬新で、ハンドル操作はステア バイ ワイヤーとなり、自動運転レベルは4まで可能となる。

画像: テーブルタイプスクリーンのコントロールインフォメーションが採用された新世代「i-コックピット」。

テーブルタイプスクリーンのコントロールインフォメーションが採用された新世代「i-コックピット」。

プラットフォームは、ステランティスグループがBEV用に開発した「STLAラージプラットフォーム」が採用される。

パワートレーンは電池の電圧を800Vまで高めた技術が投入されている。搭載されるバッテリーは100kWhで、一充電での走行距離は497マイル(約795.2km)。充電は5分で完了し、ワイヤレスの充電にも対応可能だ。

モーターはフロントとリアにそれぞれ一基づつ搭載され、最高主力は680hp(500kW)を発生する。そして、時速0マイルから62マイル(約99.2km)までを3秒以下で駆け抜けるという。

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