アルピナの新作「BMW ALPINA B5 GT」は、ブランド史上最強のパフォーマンスを誇る限定仕様。伝統美をまといながら、類まれな革新性を謳う。

ダイナミックなのにエレガント。ALPINAロジックを満載

ひときわ卓越したパフォーマンスを実現しながら、それを内に秘めるようにエレガント感をさりげなくアピールする独自のデザインランゲージと、移動の時間を上質に彩るインテリア・・・BMW ALPINAとしてのすべての特徴を備えた「B5 GT」は、Limousine（サルーン）とTouring（ワゴン）ふたつのスタイルで、それぞれに「現代最高のスペシャリテ」を謳う。

たぐいまれなダイナミック性能の根元をなすのは、ALPINA史上もっともパワフルなパワートレーンだ。4.4L V8ビターボ（ツインターボ）エンジンは、634psの最高出力と850Nmの最大トルクを発生、数値だけでなく応答性や吹け上がりなど素直な特性にこだわりぬいているという。

強トルクに対応した8速ATとローンチコントロールの改良による0→100km／ｈ加速性能は、Limousineで約3.4秒、Touringで約3.6秒を誇る。最高速度はそれぞれ330km／ｈ、322km／ｈに達するなど、もはやスーパーカーの領域にあると言っていい。

その一方でグランドツアラーとしての「しなやかさ」にも妥協はない。たとえばTouringでは、車高をわずかに下げるなど低重心化を徹底、自然なロール感を追求している。

ステアリングの操作精度を高めながら確実な接地感を演出することで、さまざまなフィードバックもよりわかりやすい。新しいアルピナ・スポーツ・エキゾーストシステムが奏でるV8サウンドの豊かな響きによって、愛車との対話を濃厚に楽しむこともできる。

さりげなく印象的な「特別感」が、選ぶ喜びを決定づける

ALPINA独自のクオリティ感を印象付けるのは、ディテールにちりばめられたあくまでさりげない「個性」たちの主張だ。たとえばボンネットに入ったキャラクターラインは、比較的わかりやすいアレンジのひとつ。空力効果を高めるアイテムとして、ダイブ・プレーンやパーシャル・フロント・スプリッターが、こちらも極めて控えめなアピアランスで配される。

機能性とファッション性を高めるアイテムとして注目したいのは、20インチ アルピナ鍛造クラシック・ホイールだろう。繊細なスポークの間から覗くブレーキシステムは、優れた制動性能とともにダイレクトなフィードバックや優れた耐フェード性能を実現している。

ボディカラーひとつとっても、ALPINAの個性がさりげなく光る。標準ではトラディショナルなアルピナ・ブルーとアルピナ・グリーンを用意、オプションとして6色が加わる。インテリアカラーもナッパ・レザーを標準としながら、オプションのフル・メリノ・レザーを3種類から選択することが可能だ。

カラーと素材の組み合わせによる上質感の演出は、まさに「ALPINA」の真骨頂だろう。ヘッドレストロゴに配されたホワイトアウトライン付きマロン・ヴォルチャーノ（B5 GTのキャラクターカラー）然り、高級ウッド・トリム「アルピナ・ウォールナット・アンソラジット」然り。

すべてがBMW ALPINA B5 GTを選ぶ価値と、それが生み出す喜びを実感させてくれるアイテムである。なによりもブランドとしての魅力を物語るのは、そうしたすべての特別感がこれみよがしなものではなく、抜群のバランスを保ちながらほどよく自己主張してくれるところ、なのかもしれない。

BMW ALPINA B5 GTは世界限定250台での販売。そのうち日本市場への導入時期と割り当て台数は今後、明らかになる。

■BMWアルピナB5 GTLimousine　主要諸元

●全長×全幅×全高：4978×1868×1466mm
●ホイールベース：2975mm
●車両重量：2055kg
●エンジン：V8 DOHCツインターボ
●総排気量：4395cc
●最高出力：466kW（634ps）／5500-6500rpm
●最大トルク：850Nm（86.7kgm）／3500−5000rpm
●トランスミッション：8速AT
●駆動方式：フロント縦置き4WD
●燃料・タンク容量：プレミアム・68L
●WLTPモード燃費：8.4km／L
●タイヤサイズ：前255／35ZR20、後295／30ZR20

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