フォーミュラEとSUPER GT GT500が2本柱
2023年シーズン、NMCのNISMOレーシング事業部(NISMO)は、日産のモータースポーツ活動の2本柱であるFIAフォーミュラE世界選手権とSUPER GT GT500クラスに参戦する。
FIAフォーミュラE世界選手権への参戦は5シーズン目となるが、今シーズンから日産単独チームとしてエントリー。新たなスタートのシンボルとして、桜をテーマにしたカラーリングを施して日本のメーカーであることをアピールする。ドライバーはフォーミュラEで優勝経験のある経験豊富なノーマン・ナトーと、全日本スーパーフォーミュラ選手権でシリーズ2位を獲得したサッシャ・フェネストラズを起用している。
SUPER GT GT500クラスは、Nissan Z(日本名:フェアレディZ)をベースとしたNissan Z GT500でエントリー。、MARELLI IMPUL Z、Niterra MOTUL Z、MOTUL AUTECH Z、リアライズコーポレーションADVAN Zの4台体制で、2年連続のシリーズチャンピオン獲得を目指す。
また、この2つのカテゴリーへの参戦と同時に、GT-R NISMO GT3、Z GT4、FAIRLADY Z NISMO RCを使ってレース参戦するチームにカスタマーサポートを展開。引き続き、日産車、日産エンジンでモータースポーツ活動を行うチームを支援していく。
カスタマーレーシングは日本国内では、SUPER GT GT300クラス、スーパー耐久シリーズに参戦。また、北米のピレリGT4アメリカチャンピオンシップにエントリーするチームや、世界各地で開催されるLMP3クラスのVK56ユーザーを技術支援していく。
フォーミュラE、Z GT4など多種多様なフィールドに参戦
このほか、レース活動を通じた人財育成プログラム「NISSAN MECHANIC CHALLENGE」やNISMOロードカーやNISSAN GT-R、フェアレディZ、スカイライン 400Rのユーザーを対象とした「スポーツドライビングレッスン」も行っていく。
発表イベントには、ニッサン・フォーミュラEをドライブするノルマン・ナトとサッシャ・フェネストラズをはじめ、スーパーGT GT500、GT300、スーパー耐久シリーズに挑むドライバーならびに監督がそろって登場した。
イベントの中でアシュワニ・グプタ日産COOは「他がやらぬことをやり、挑戦し続ける。それこそが日産なのです。昨シーズン、私たちはSUPER GTで大変素晴らしい成績を収めました。しかし、今シーズンも挑戦を続けます。フォーミュラEには、新開発パワートレインを搭載したGen3マシンで参戦し、マクラーレンチームにもこのパワートレインを供給します。さらにNissan Z GT4が、いよいよアメリカと日本のレースに参戦します。モータースポーツは私たちの情熱の証なのです。私たちはモータースポーツを通じて、技術力やクルマつくりのノウハウを次のレベルへと引き上げます。そして、この情熱やワクワク感を世界中のファンの皆さんと分かち合いたいと思っています」と宣言した。
なお、シーズン終了後に「今年もニスモフェスティバルを開催する」ことも明らかになった。