2023年のF1グランプリも開幕から早2カ月、レッドブルが抜け出し、3強がその後を追うという構図となっているが、その後ろの中団グループはグランプリごとにその順番が異なる、混沌として状況となっている。ここからは中団グループの現状を各チームごとに見ていこう。F1チーム紹介第6回は、マクラーレンとアルピーヌに注目した。

新体制が機能すれば上位進出の可能性もあるマクラーレン

画像: 第5戦終了時点でポイント14。コンストラクターズランキング5位につけるマクラーレン。カーナンバー4はランド・ノリス 。

第5戦終了時点でポイント14。コンストラクターズランキング5位につけるマクラーレン。カーナンバー4はランド・ノリス 。

開幕5戦を終えて、獲得ポイント14で並んでいるのが、マクラーレンとアルピーヌ。

マクラーレンは昨シーズン終盤から速さを取り戻しつつあった中で、アンドレア・ステラがチーム代表に就任。ダニエル・リカルドとの契約を1年残して解除し、ランド・ノリスのチームメイトに新人オスカー・ピアストリを起用するなど、チーム体制を強化して今シーズンにのぞんだ。

ところが、2023年型ニューマシン「MCL60」のセッテイングに失敗し、第1戦バーレーンGP、第2戦サウジアラビアGPで低迷。テクニカルディレクターのジェームズ・キーが解任される非常事態となった。

新体制の下で開発が進められた「MCL60」は、ノリスが第3戦オーストラリアGPで6位入賞を果たすなど少しずつ改善の兆しを見せ始めているが、第5戦マイアミGPでは2台揃って予選Q1敗退を喫するなど、まだ中団グループを抜け出すところまでは行っていない。

若いふたりのドライバー体制もまだうまく機能しているとは言えない。ノリスのチームメイトとなったピアストリは、2019年にフォーミュラ・ルノー、2020年にFIA-F3選手権、そして2021年にFIA-F2選手権を制した期待の大物ドライバーだが、第5戦終了時点で決勝11位が最高位でまだポイントを獲得できていない。今後のマクラーレンの逆襲には、ピアストリが不可欠となりそうだ。

●マクラーレン F1チーム

チーム名:マクラーレン F1チーム
本拠地:ウォーキング/ イギリス
ドライバー:ランド・ノリス/オスカー・ピアストリ
チーム代表:アンドレア・ステラ
シャシ:マクラーレンMCL60
パワーユニット:メルセデス

画像: 上り調子かと思われたが第5戦マイアミGPでは再び失速。まだ完全復調には至っていないようだ。

上り調子かと思われたが第5戦マイアミGPでは再び失速。まだ完全復調には至っていないようだ。

ランド・ノリス / Lando Norris

カーナンバー:4
国籍:イギリス
生年月日:1999年11月13日 / 23歳
第1戦バーレーンGP:予選11位/決勝17位
第2戦サウジアラビアGP:予選19位/決勝17位
第3戦オーストラリアGP:予選13位/決勝6位
第4戦アゼルバイジャンGP:予選7位/決勝9位
第5戦マイアミGP:予選16位/決勝17位

オスカー・ピアストリ / Oscar Piastri

カーナンバー:81
国籍:オーストラリア
生年月日:2001年4月6日 / 22歳
第1戦バーレーンGP:予選18位/決勝リタイア
第2戦サウジアラビアGP:予選9位/決勝15位
第3戦オーストラリアGP:予選16位/決勝8位
第4戦アゼルバイジャンGP:予選10位/決勝11位
第5戦マイアミGP:予選19位/決勝19位

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