レースを通して、それぞれに魅力的な「成長」を目指す
「挑戦する元気な女性たち」の活躍は、リアルでもフィクションでも、観る者を元気にしてくれるような気がします。今回、発表された「HIGHSPEED Etoile Racing(ハイスピード エトワール レーシング)」の活動もまたしかり。オリジナルアニメ作品とのコラボレーションで、若い女性たちがカーレースに挑戦、トップを目指して頑張ることになりました。
リアル・レースに挑戦するのは、株式会社プラチナムファクトリー(本社:東京都中央区、代表取締役:中川隆太郎)が発足する「HIGHSPEED Étoile Racing」。中川氏は冒頭の挨拶で、「女性の活躍の場と、アニメのキャラクターとともに成長できる環境づくりをしていきたい」と語りました。
チームを率いる監督は、スーパーGTで活躍しているレーシングドライバーの川合 孝汰(かわあい こうた)氏。2023年はGT300クラスでシリーズチャンピオンを獲得しています。
川合監督は挨拶の中で、モータースポーツを志したきっかけが、少年がプロレーサーを目指してさまざまな困難を乗り越え、チャンスをつかんでいくアニメ「capeta(カペタ)」だった、というエピソードを披露。
難しい挑戦であることは納得の上で、トップを目指して実績につなげていきたいと考えていきたい、とのこと。その上で目標として、女性だけのレーシングチームで世界を目指していきたいと、抱負を語りました。
オーディションを経て選ばれたふたりのドライバー、前田琴未(まえだことみ)さんと清水愛(しみず あい)さんは、どちらも本格的な四輪車によるレースは未経験です。それでもクルマ好き、サーキット走行好き、なによりも「運転がうまくなりたい」という強い想いは共通している様子。マシンは2種類、3つのカテゴリーでの活躍に、期待感が募ります。
レース専用車両であるVITA-01(ヴィータゼロワン/タイトル写真)を使って2台体制で参戦するのは、女性ドライバー限定のプロレースシリーズである「KYOJO-CUP」(年6戦うち5戦に参戦予定)と、新人ドライバーの登竜門である「富士チャンピオンレースシリーズ(FCR)」(年4戦うち3戦に参戦予定)。どちらも富士スピードウェイでの開催となります。
同時に、年間5戦が富士スピードウェイ、筑波サーキットなど関東エリアのコースを転戦する全日本電気自動車GP(EV-GP)には、テスラの「モデル S Plaid」で参戦します。最高速度300km/hオーバーのEVによるバトルは、どこかアニメの世界観とシンクロするようなハイスピードチャレンジとなりそうです。