そうそうたる顔ぶれとともに歩み続けた50年を、祝う
トヨタ好きにとって「TOM’S‘(トムス)」はやはり、特別な響きを持つ名前。たとえばレースシーンにおいては、1974年のマカオギアレースを皮切りに活躍、いわゆる「セミワークスチーム」として数多くのイベント優勝、選手権優勝の歴史を積み重ねてきました。
株式会社としての開業は、1974年2月20日。「TOM’S」は、創業メンバーの名前に由来します。ひとりは、トヨタのファクトリードライバーとして活躍していた舘信秀氏。もうひとりは、トヨタディーラーのスポーツコーナー責任者であった大岩湛矣氏。それぞれの頭文字に、ふたりがこだわり抜いた「Motor Sports」を合わせて生まれた社名です。
フォーミュラをはじめツーリングカー、プロトタイプ(グループC)のほか、F3、F300(フォーミュラニッポン/スーパーフォーミュラ)、さらにはル・マン24時間耐久レースにも参戦するなど、国内外の多彩なカテゴリーに挑み、輝かしい成績を残してきました。
その過程で関わってきたレーシングドライバーの顔触れを眺めてみると、その一部だけ見てもこれはまたなんとも豪華絢爛!
トムスから参戦した主なレーシングドライバーたち(順不同)
鈴木恵一/星野薫/小川等/関谷正徳/鈴木亜久里/黒澤琢也/鈴木利男/片山右京/山路慎一/土屋武士/荒聖治/片岡龍也/山本左近/脇坂寿一/中嶋一貴/伊藤大輔/平川亮/関口雄飛/坪井翔/宮田莉朋/笹原右京/山下健太/アラン・ジョーンズ/ジェフ・リース/エイエ・エルグ/パオロ・バリラ/ジョニー・ダンブリーズ/リカルド・リデル/ジャック・ビルヌーブ/トム・クリステンセン/ミハエル・クルム/ペドロ・デ・ラ・ロサ/アンドレ・ロッテラー/トム・コロネル/ピーター・ダンブレック/ダレン・マニング/ジェームズ・コートニー/ジョワオ・パオロ・デ・オリベイラ/エイドリアン・スーティル/オリバー・ジャービス/カルロ・バンダム/マーカス・エリクソン/ピエール・アンリ・ラファネル/ワイン・ガードナー/パオロ・モンティン/エリック・コマス/マルコ・アピチェラ/ロイック・デュバル/ジェームズ・ロシター/アンドレア・カルダレッリ/ニック・キャシディ/サッシャ・フェネストラズ/ジュリアーノ・アレジ
ちなみにアニバーサリーイヤーとなる2024年シーズン、スーパーGT選手権では第6戦終了時点でドライバー/チームともにGT500クラスのランキング1-2に位置しています。また、全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズでも、坪井翔がドライバーラインキング1位(チームランキングは3位/第7戦終了時点)で、最終戦のダブルヘッダーに臨みます。
オートバックス スーパーGT 2024シリーズ GT500クラス ポイントランキング(第6戦終了時点)
【ドライバーランキング】
1位 No.36 TGR TEAMau TOM'S 坪井翔/山下健太 49ポイント
2位 No.37 TGR TEAMDeloitte TOM'S 笹原右京/ジュリアーノ・アレジ 48ポイント
3位 No.100 STANLEYTEAM KUNIMITSU 山本尚貴/牧野任祐 43ポイント
【チームランキング】
1位 No.36 TGR TEAMau TOM'S 61ポイント
2位 No.37 TGR TEAMDeloitte TOM'S 59ポイント
3位 No.100 STANLEYTEAM KUNIMITSU 55ポイント
2024年全日本スーパーフォーミュラ選手権 ポイントランキング(第7戦終了時点)
【ドライバーランキング】
1位 No.36 VANTELIN TEAM TOM’S 坪井翔 86.5ポイント
2位 No.5 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 牧野任祐 72ポイント
3位 No.16 TEAM MUGEN 野尻智紀 70ポイント
【チームランキング】
1位 TEAM MUGEN 111.5ポイント
2位 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 94ポイント
3位 VANTELIN TEAM TOM’S 82.5ポイント
スーパーGT、スーパーフォーミュラともにライバルとのポイント差は僅少。まだまだ予断を許さないものの、チームを挙げて「記録にも記憶にも残る優勝」を目指していることはおそらく、間違いないでしょう。