自動車保険を選ぶ際、「ロードサービスはどこまで必要なのか？」「保険会社ごとに何が違うのか？」と迷う方は多いのではないでしょうか。
特に、バッテリー上がりやパンクなど、突然のトラブルは誰にでも起こりうるため、いざというときに頼れるロードサービスの内容はしっかり比較しておきたいポイントです。
しかし、ロードサービスは保険会社ごとに対応範囲や無料距離、応急処置の範囲が異なり、細かな違いが分かりにくい側面もあります。また、クルマの使い方やライフスタイルによって、必要なロードサービスの種類が変わる点も見逃せません。
この記事では、JAFの出動データを用いた“本当に必要なロードサービス”の分析から、保険会社ごとの違い、利用者のシーン別に最適なロードサービスの選び方まで、網羅的に分かりやすくまとめています。さらに、JAFとの違いや、どちらを選ぶべきかといった疑問にもお答えします。
自動車保険のロードサービス、何が必要？
ロードサービスは一見すると「どれも同じに見える」ことがありますが、実際には保険会社ごとに内容や対応範囲が異なります。まずは、多くの人が本当に必要としているロードサービスが何なのかを、データと利用シーンの両面から整理してみましょう。
データから考える必要なロードサービス
JAFが公表している出動理由の統計を見ると、ロードサービスの利用で特に多いのは以下の項目です。
| 順位 | 出動理由 | 構成比（概算） |
|---|---|---|
| 1位 | バッテリー上がり（過放電／破損・劣化） | 約42.37% |
| 2位 | タイヤのパンク・バースト・エアー圧不足 | 約20.35% |
| 3位 | 落輪・落込み | 約5.80% |
| 4位 | キー閉じ込み | 約4.85% |
| 5位 | 事故による出動 | 約3.83% |
データ参考：JAF よくあるロードサービス出動理由
これらの上位項目だけで全体の約80%を占めるため、バッテリー上がり・パンク・鍵開け・落輪（スタック）といった基本対応が揃っていれば、日常のトラブルは十分にカバーできます。
つまり、ロードサービス選びの最初のポイントは「統計的に利用頻度が高いものに対応しているかどうか」です。
クルマの使い方によって必要なロードサービスも変わる
ロードサービスの必要性は、車の使い方や家族構成、ライフスタイルによって大きく変わります。
例えば、ペットとよくドライブに出かける方は「ペット宿泊費・帰宅費サポート」が付いている保険会社が安心につながります。また、長距離旅行が多い家庭であれば「レッカー距離の長さ」や「代車・宿泊費補償」の有無は重視すべきポイントです。
一方、普段は週末に近所へ買い物に行く程度という方は、基本ロードサービスがしっかりしていれば十分で、過剰な補償に費用をかける必要はありません。
このように、自分の利用シーンに合ったロードサービスを把握することで、過不足のない自動車保険設計ができます。
ロードサービスの内容はどこまで無料？
ロードサービスは「無料」と紹介されることが多いものの、実際には無料範囲が保険会社ごとに異なり、距離制限や対応範囲に違いがあります。
どこまでが無料で、どこからが有料になるのかを理解しておくことで、思わぬ出費を避けることができます。
ここでは、レッカー距離や応急作業の範囲、場所によって対応内容が変わるケースなど、ロードサービスの仕組みと限界を整理します。
レッカー無料距離は保険会社ごとに大きく違う
ロードサービスの中でも特に差が出やすいのが「レッカー移動の無料距離」です。
例えば、「上限15万円まで」と金額で制限される場合もありますし、「100kmまで」と距離で制限される場合もあります。距離を超えると1kmあたり数百円単位の追加費用が発生するため、長距離移動が多い方は「無料距離の長さ」がとても重要になります。
都市部中心の利用なら短い距離で十分ですが、旅行や帰省が多い場合は長距離に対応できる保険会社を選んでおくと安心です。
応急作業は無料でも、内容に制限があることがある
バッテリー上がり・鍵開け・パンク対応といった“応急作業”は多くの保険会社で無料ですが、実際には作業内容に制限があることがあります。
例えば、パンクは「タイヤ交換（スペアタイヤあり）」のみ無料で、「パンク修理（穴ふさぎ）」は有料になるケースがあります。鍵開けも「特殊キー」は対象外だったり、複雑な作業になると追加料金が必要となることがあります。
無料の対象範囲を事前に把握することで、想定外の出費を防ぐことができます。
ちなみに、これら応急処置は30分程度以内で終わることが前提とされていることが多いです。
事故・故障・自損など、状況によって対応範囲が変わる
同じロードサービスでも、「事故」「故障」「自損事故」など、発生状況によって補償範囲が変わることがあります。
例えば、故障時のみレッカーが無料だが事故時は対象外、あるいは事故の場合は別の補償（車両保険側）で対応となるなど、仕組みが異なるケースも見られます。
ロードサービスは万能ではないため、「どの状況で・どこまで対応してくれるのか」を確認しておくことで、いざというときの不安を減らすことができます。
ロードサービスを比較する際のチェックポイント
ロードサービスは「付いていれば安心」というイメージがありますが、実際には保険会社ごとに細かな違いがあります。比較する際は、単に“付いているかどうか”ではなく、内容の差をしっかり確認することが大切です。
ここでは、ロードサービスを比較する際に押さえておきたい重要ポイントを整理します。
レッカー移動の無料距離
ロードサービスの中で最も差がつきやすいのが、レッカー移動の“無料距離”です。
10kmまでが無料の会社もあれば、50km・100kmまで無料の会社、さらには無制限の保険会社もあります。距離超過分は1kmあたり数百円という追加料金が発生するため、遠距離の帰省や旅行が多い方は無料距離が長いタイプを選ぶと安心です。
宿泊費・帰宅費の補償があるかどうか
故障や事故で車が動かなくなった場合、レッカー移動だけでなく「その日の帰宅」や「宿泊」が必要になることがあります。
この費用を補償してくれる保険会社もあれば、補償が一切ない保険会社もあります。特に家族で遠出することが多い方や、旅行・長距離移動が多い方は「宿泊費」「交通費」の補償があるかが重要なチェックポイントです。
パンク・鍵開け・ガス欠など応急作業の対応範囲
応急作業（パンク対応・鍵開け・バッテリー上がりなど）は多くの保険会社で無料ですが、その“対応範囲”が異なります。
- パンク修理は有料で、タイヤ交換のみ無料
- 特殊キーの開錠は対象外
- ガス欠は燃料代のみ有料
など、細かな条件があるため、よく使うシーンに合っているかどうかを確認することが大切です。
特にパンク修理や鍵開けは「無料と思っていたら有料だった」というケースもあるため要注意です。
ペット同伴時のサポートの有無
ペットと一緒にドライブする方にとって、事故や故障時の「ペットの移動・宿泊」へのサポートがある保険会社は大きな安心につながります。
ペット宿泊費やタクシー代を補償してくれる保険会社もあり、家族の一員としてペットと出かける機会が多い方は、こうしたサポートの有無が重要です。
ロードサービス利用で等級が下がらないか
ロードサービスを利用しても“ノンフリート等級が下がらない”のが一般的ですが、状況によっては車両保険側の扱いになるケースもあります。
特に事故絡みのレッカー移動や車両搬送の場合、補償の扱いによっては翌年の保険料に影響する可能性があるため、事前に確認しておくと安心です。
「どんな状況なら等級に影響が出るか」を把握しておくと、事故時の判断がしやすくなります。
利用シーン別のおすすめロードサービス
ロードサービスは「どれが良いか」だけでなく、「自分の使い方に合っているか」が重要です。使用シーンによって必要な補償が変わるため、どんな使い方をしている人に、どのロードサービスが向いているのかを整理しておくことで、よりムダのない保険選びができます。
長距離ドライバー（旅行・帰省が多い方向け）
長距離ドライブが多い方は「レッカー無料距離」が最も重要です。
無料距離が短い保険会社だと、遠出した先での故障や事故で高額なレッカー費用が発生することがあります。50km以上、できれば100km以上の無料距離がある保険会社を選ぶと安心です。
さらに、長距離移動では宿泊費・帰宅費の補償も役立ちます。家族で旅行する機会が多い方は「宿泊費補償あり」の保険を優先して検討するのがおすすめです。
車通勤が多い方（毎日走る方向け）
毎日の通勤で車を使う方は、故障が発生した時に「代車特約」や「帰宅費用」が役立ちます。
通勤途中で車が動かなくなると、仕事への影響が大きいため、レッカー移動だけでなく、その日の帰宅や翌日の通勤に支障が出ないようサポートがあるかが重要になります。
また、通勤は短距離での継続走行が多いため、バッテリー上がりやパンクなどの“日常トラブル対応”が手厚い保険会社を選ぶとストレスなく利用できます。
ペットと出かけることが多い方
ペット同伴でのお出かけが多い方は、「ペットの宿泊費・帰宅費の補償」がある保険会社が安心な選択肢になります。
万が一、事故や故障で移動できなくなった場合、人間の宿泊・帰宅手配はもちろん、ペットの保護や宿泊に対してもサポートを受けられる保険会社が存在します。
ペットを家族の一員として考える方は、この点が大きな判断材料になります。
アウトドア・雪道を走ることが多い方
アウトドアやキャンプ、スキー・スノボなどで山間部や雪道を走ることが多い方は、「落輪・スタック対応」が重要です。
雪道や未舗装路ではタイヤが埋まる、側溝に落ちるなどのトラブルが起こりやすく、こうした場面でしっかり対応してくれる保険会社を選ぶ必要があります。
JAFの出動理由でも落輪は上位にランクインしているため、アウトドア派の方はチェック必須のポイントです。
車をあまり使わない方（低走行ユーザー）
週末の買い物や近所の移動が中心という方は、過剰なロードサービスは必要ありません。
低走行ユーザーはバッテリー上がりやタイヤの劣化によるパンクなど“久しぶりに乗った時のトラブル”が中心となるため、基本的なロードサービスが充実している保険会社で十分対応できます。
その分、保険料や補償内容を抑えたシンプルな構成にしやすく、費用対効果の良い保険選びができます。
自動車保険ロードサービス比較表
ここからは、大手10社のロードサービスの比較表を紹介します。
なお、「-」は公式サイトへの記載がなかったということであり、必ずしも非対応ではないことをご了承ください。気になる方は代理店、または保険会社に問い合わせしていただくことをお勧めします。
| 東京海上日動 | 三井住友海上 | あいおいニッセイ同和損保 | 損保ジャパン | ソニー損保 | セゾン自動車火災 | アクサダイレクト | SBI損保 | 東京海上ダイレクト | チューリッヒ | |
| バッテリー上がり | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| パンク | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 落輪 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | - | - | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| キー閉じこみ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| レッカー移動 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 自走不能時の移動費補償 | ◯ | ◯ | - | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | - | ◯ |
| 自走不能時宿泊費補償 | - | ◯ | - | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | - | ◯ |
安心して使える大手自動車保険10選
ロードサービスの内容は保険会社によって細かく異なりますが、大手の自動車保険であれば基本的なロードサービス体制が整っているため、初めて加入する方でも安心して選ぶことができます。
ここでは、ロードサービスの充実度や事故対応の安心感の観点から、代表的な10社をご紹介します。
1.東京海上日動
画像引用：東京海上日動
www.tokiomarine-nichido.co.jp東京海上日動は、事故対応力とロードサービスの品質が業界トップクラスと評判です。バッテリー上がりやパンクなどの日常トラブルはもちろん、事故時の宿泊費や帰宅費などのサポートも充実。
全国ネットワークの整備工場と連携しているため、レッカー移動後もスムーズに修理へつなげられる点が安心材料です。初めて保険に加入する方でも信頼して任せられる保険会社です。
2.三井住友海上
画像引用：三井住友海上
www.ms-ins.com三井住友海上は、事故や故障時の対応を重視した充実したロードサービスが特徴です。レッカー移動、鍵開け、パンク対応など基本サポートに加え、長距離ドライブの際に役立つ宿泊・帰宅サポートも整っています。
事故対応も安定しており、全国のネットワークを活かして迅速なサポートが受けられるため、幅広いユーザーに適した保険会社です。
3.あいおいニッセイ同和
画像引用：あいおいニッセイ同和損保
www.aioinissaydowa.co.jpあいおいニッセイ同和損保は、トヨタ系ディーラーとの連携が強く、ロードサービスから修理まで一貫したサポートが魅力です。
スタック・落輪対応やレッカー移動はもちろん、トラブル時に安心できる丁寧な対応が期待できます。車を日常的に利用する方や、ディーラーをメインで使う方に相性の良い保険会社です。
→あいおいニッセイ同和損保を含めた《自動車保険一括見積もり》はこちら！
4.損保ジャパン
画像引用：損保ジャパン
www.sompo-japan.co.jp損保ジャパンは、豊富なネットワークと幅広いサービス内容が特徴的です。事故・故障時のレッカー移動、バッテリー上がり、鍵開けなど、基本的なロードサービスがしっかり整備されています。
また、事故や故障時の対応チームが専属でサポートしてくれるため、初めてのトラブルでも落ち着いて相談できます。
5.ソニー損保
画像引用：ソニー損保
www.sonysonpo.co.jpソニー損保は、ダイレクト型の中でもロードサービスの満足度が高い保険会社です。バッテリー上がり、パンク、鍵開けなどの基本対応に加えて、レッカー無料距離が長めで安心できる設計になっています。
スマホアプリでロードサービスを依頼できるなど、使い勝手の良さも魅力のひとつです。
6.セゾン自動車火災
画像引用：セゾン自動車火災
www.sompo-direct.co.jpセゾン自動車火災の「おとなの自動車保険」は、合理的な保険料と充実したロードサービスが特徴です。
宿泊費や帰宅費の補償が用意されており、家族での長距離ドライブにも安心。応急作業の範囲も明確で、初めての方でも使いやすいバランスの良い自動車保険です。
→セゾン自動車火災（おとなの自動車保険）を含めた《自動車保険一括見積もり》はこちら！
7.アクサダイレクト
画像引用：アクサダイレクト
www.axa-direct.co.jpアクサダイレクトは、年間走行距離に応じた合理的な保険料と、事故・故障時のサポート体制が魅力です。
レッカー無料距離が比較的長く、旅行先や遠出の際にも安心できる仕様。応急作業や事故対応も丁寧で、コストと補償のバランスを取りたい方に適しています。
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8.SBI損保
画像引用：SBI損保
www.sbisonpo.co.jpSBI損保は、ダイレクト型の中でも特に保険料がリーズナブルで、基本ロードサービスをしっかり備えている点が魅力です。
バッテリー上がり、パンク、鍵開けなど日常のトラブルに対応しつつ、必要最低限のサポートに絞ることでコストを抑えたい方に向いています。
9.東京海上ダイレクト
画像引用：東京海上ダイレクト
www.e-design.net東京海上グループの「東京海上日動ダイレクト」は、リーズナブルな保険料と、基礎的なロードサービスのバランスが取れたダイレクト型保険会社です。
レッカー移動やバッテリー上がりなどの応急作業に対応しており、東京海上グループのノウハウを活かしたサポートが魅力です。
→東京海上ダイレクトを含めた《自動車保険一括見積もり》はこちら！
10.チューリッヒ
画像引用：チューリッヒ
www.zurich.co.jpチューリッヒは、ロードサービスの充実度が高いことで知られる保険会社です。レッカー無料距離が長く、宿泊費や帰宅費の補償も手厚いため、旅行や長距離移動が多い方に特に向いています。
また、ガス欠・パンク・鍵開けなどの応急対応も明確に定義されており、安心して利用できるロードサービスが揃っています。
自動車保険ロードサービスとJAFの違い
ロードサービスと聞くと「自動車保険だけで足りるのか？」「JAFにも加入した方がいいのか？」と迷う方は多いものです。自動車保険のロードサービスとJAFは、似ているようで実はサービスの幅や対応範囲が大きく異なります。
ここでは、それぞれの違いを分かりやすく整理していきます。
対応範囲の違い
自動車保険のロードサービスは「契約している車」に対して適用されます。つまり、自分の車が故障した場合のみ利用でき、友人の車やレンタカーなどには基本的に使えません。
一方、JAFは“人”に対してサービスが提供されるため、会員であれば自分の車以外でもロードサービスを利用できます。他人の車に同乗している場合や、レンタカー・社用車でも対応してくれる点が大きな特徴です。
料金体系の違い
自動車保険のロードサービスは、基本的に追加料金なしで利用できます。補償内容に含まれているため、保険料以外の費用が発生しない仕組みです。
一方、JAFは年会費制で、個人会員は毎年の支払いが必要になります。その代わり、対応範囲が広く、特殊な状況や保険対象外の車でもサービスを受けられるメリットがあります。
故障対応の幅の違い
自動車保険のロードサービスは“応急作業”が中心で、簡単な処置や現場対応がメインとなります。
対して、JAFはより専門性の高い作業に対応でき、対応範囲が広い点が特徴です。例えば、
- 雪道でのスタック
- ぬかるみからの引き上げ
- 特殊キーの開錠
- スペアタイヤのない車のパンク応急修理
など、保険会社が対応できない作業にも対応します。
特にスタックや落輪など“特殊状況”の救援は、JAFの強みが大きく発揮される部分です。
自動車保険のロードサービスがあればJAFはいらない？
「自動車保険にロードサービスが付いていれば、JAFは不要なのでは？」と考える方も多いものです。実際、日常的なトラブルであれば、保険会社のロードサービスだけで十分対応できるケースがほとんどです。
バッテリー上がり、タイヤのパンク、鍵の閉じ込みといった基本的なトラブルは、多くの保険会社が無料で対応してくれるため、普段使いの範囲ではJAFの加入を必須とは言えません。
ただし、JAFは“対応範囲の広さ”が大きな強みです。保険会社のロードサービスではカバーしきれない特殊作業や、契約車両以外の救援、レンタカー・友人の車でのトラブルにも対応できるため、利用シーンによってはJAFを併用しておいた方が安心な場合があります。
また、雪道や荒れた道路でのスタック救援や、専門的な装備が必要な作業はJAFの方が対応力が高く、アウトドアや長距離移動が多い方は併用するメリットが大きいと言えます。
結論として、「普段の街乗りが中心であれば保険会社のロードサービスで十分」、「利用範囲が広い・特殊作業の可能性があるならJAF併用がおすすめ」というのが判断のポイントになります。
自分のカーライフに照らし合わせて、どちらが必要かを判断すると失敗のない選択ができます。
まとめ
自動車保険のロードサービスは、保険会社ごとに無料範囲や対応範囲が異なるため、一見同じように見えても実際には細かな違いがあります。バッテリー上がりやパンクなど、頻度の高いトラブルに確実に対応しているかどうかを確認することが、まず押さえておきたいポイントです。
また、レッカー無料距離や宿泊費・帰宅費の有無など、いざという時に大きな差が出る部分は、保険会社ごとに明確に違いがあります。車の使い方やライフスタイルに合わせて、自分に必要なロードサービスが整っている保険を選ぶことが大切です。
さらに、自動車保険のロードサービスとJAFは役割が異なり、JAFはより広い対応範囲や専門的な救援力を持っています。普段の街乗り中心なら保険会社だけで十分ですが、雪道・山道の利用が多い方や複数の車に乗る方はJAF併用が安心につながります。
ロードサービスの内容を知り、自分に合った補償を組み合わせることで、万が一のトラブルでも落ち着いて対応できる環境を整えることができます。
