2026年10月4日(現地時間)、F1第16戦バーレーンGPがマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開催され、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝。2位にはキミ・アントネッリ(メルセデス)、3位にはルイス・ハミルトン(フェラーリ)が入った。予選好調だったフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)は、決勝でも好ペースを維持して今季最上位となる8位に入賞した。

文:新村いつき
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ドライタイヤを選択したフェラーリとマクラーレンは後退

中東情勢を考慮して、別国マレーシアで開催されることになったバーレーンGP。日曜日のセパンは雨となり、天候が回復するまでスタート手順は順延。ようやくセーフティカー先導で始まったかに思えたレースは、スタートが切られる前に2番グリッドのハミルトンを含む数台がコース上にストップしたことにより赤旗となってしまう。

1時間半もの遅れで始まったオリジナルのグリッド順でのスタートでは、レッドブルとメルセデスがインターミディエイトを履いたのに対し、フェラーリとマクラーレンはドライタイヤを選択した。

そのスタートではフェルスタッペンが出遅れ、3番グリッドのアントネッリと7番グリッドのジョージ・ラッセルが好ダッシュし、メルセデスの1-2体制に。一方、ドライタイヤ勢は出遅れ、その後の周回でもペースが上がらずにフェラーリとマクラーレンの選択は大外れとなった。

メルセデスの先行を許したフェルスタッペンだったが、この日のレッドブルはひと味違った。6周目にラッセルをかわすと、すぐにアントネッリの背後に迫って首位をうかがう。

画像: マレーシア・クアラルンプールで開催されたバーレーンGP。コースに水が残っていたためスタートを延期。レースが始まった時点でも路面コンディションは微妙な状況だった。

マレーシア・クアラルンプールで開催されたバーレーンGP。コースに水が残っていたためスタートを延期。レースが始まった時点でも路面コンディションは微妙な状況だった。

1回目のタイヤ交換を機に、フェルスタッペンの優勢が明らかに

次にレースが動いたのはコース上が乾き始めた9周目だった。バルテリ・ボッタスのコースアウトで出たセーフティカー時にほぼ全車がピットインしたのだが、ここでメルセデスがミディアムタイヤを選んだのに対し、フェルスタッペンはソフトを選択。13周目のレース再開時に、フェルスタッペンは見事なダッシュを決めてアントネッリをかわして首位に立つ。

アントネッリは抜かれた際にスピードが落ち、ラッセルにその隙を突かれて3番手に後退。21周目になんとかチームメイトをかわしたものの、この時点でレッドブルは4秒先を走っていた。

フェルスタッペンはその後も確実にリードを広げ、32周目にはその差は10秒へ。その後のタイヤ交換、ギャップを削り取られた2度目のセーフティカーとレース再開も無難にこなし、首位のままフィニッシュを迎えた。

今季16戦目にしてようやくシーズン初勝利となったフェルスタッペンは、「この1年の進歩を誇らしく思う。スタートでインターミディエイトを選択したのが正解だった。その後はひとつずつ順位を上げるだけだった」と完勝に誇らしげ。これにはアントネッリも「今日は2位が精一杯だった」と脱帽するしかなった。

画像: フェルスタッペンは序盤こそメルセデスの2台にリードを許したが、13周めには首位を奪還。その後、バーチャルセーフティカー(VSC)が導入され、さらに2度目のフルセーフティカーへ移行したことでリードが消滅する場面もあったが、最後はアントネッリの追撃を抑え切って勝利を手にした。

フェルスタッペンは序盤こそメルセデスの2台にリードを許したが、13周めには首位を奪還。その後、バーチャルセーフティカー(VSC)が導入され、さらに2度目のフルセーフティカーへ移行したことでリードが消滅する場面もあったが、最後はアントネッリの追撃を抑え切って勝利を手にした。

画像: 表彰台には3チームのドライバーが並び、しかも3人がそれぞれ異なるタイヤ戦略でレースを戦うという結果になった。

表彰台には3チームのドライバーが並び、しかも3人がそれぞれ異なるタイヤ戦略でレースを戦うという結果になった。

画像: バーレーンGPイン・マレーシアのタイヤ戦略。気温は前日までより低く、ソフトが特に競争力を発揮、フェルスタッペンはインターミディエイト→ソフト→ソフト→ソフトを選択した。

バーレーンGPイン・マレーシアのタイヤ戦略。気温は前日までより低く、ソフトが特に競争力を発揮、フェルスタッペンはインターミディエイト→ソフト→ソフト→ソフトを選択した。

そのアントネッリがリードするドライバーズ選手権では、3番手につけていたラッセルがセーフティカーラン中の50周目に突然ストップして無得点となったため、両者の差は84点にまで広がっている。

次戦第17戦シンガポールGPは、シンガポールの市街地サーキットで連戦として開催。10月9日に開幕、決勝は10月11日に行われる。なお、シンガポールGPはスプリントフォーマットで行われる。(文:新村いつき)

2026年F1第16戦バーレーンGPイン・マレーシア リザルト

2026年F1第16戦バーレーンGPイン・マレーシア決勝 結果

1位 3 M.フェルスタッペン(レッドブル・RBPTフォード) 55周
2位 12 K.アントネッリ(メルセデス)+2.307s
3位 44 L.ハミルトン(フェラーリ) +4.919s
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+7.258s
5位 6 I.ハジャー(レッドブル・RBPTフォード)+8.571s
6位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス) +9.454s
7位 30 L.ローソン(レーシングブルズ・RBPTフォード) +12.753s
8位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)+13.372s
9位 1 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+13.993s
10位 41 A.リンドブラッド(レーシングブルズ・RBPTフォード) +15.928s
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12位 18 L.ストロール(アストンマーティン・ホンダ)+18.052s

2026年F1ドライバーズランキング(第16戦終了時)

1位 12 K.アントネッリ(メルセデス)320
2位 63 G.ラッセル(メルセデス)236
3位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)214
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)191
5位 1 L.ノリス(マクラーレン)188
5位 3 M.フェルスタッペン(レッドブル)188
7位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)128
8位 6 I.ハジャー(レッドブル)96
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17位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)7
−位 18 L.ストロール(アストンマーティン・ホンダ)0

2026年F1コンストラクターズランキング(第16戦終了時)

1位 メルセデス 556
2位 フェラーリ 405
3位 マクラーレン 316
4位 レッドブル 298
5位 レーシングブルズ 90
6位 アルピーヌ 68

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