ジムニーといえば、リフトアップによってワイルドさを強調するカスタムが定番。しかし、そんな常識を覆す、なんともスタイリッシュなモデルが登場する。ジムニーノマドをベースに、1990年代のアメリカンSUVをイメージしたカスタム車両が開発中なのだ。角目ヘッドライトとローダウンによって大胆にイメージチェンジした、その姿に注目したい。

文: 小川秀樹/写真: C.L.LINK
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90年代のアメリカンSUVを再現! ジムニーノマドが驚きの変身

スズキの人気SUV「ジムニー」シリーズのなかでも、5ドアボディによる使い勝手のよさと高い走破性を兼ね備えた「ジムニーノマド」。その魅力を、これまでとは異なるアプローチで引き出そうという、ユニークなカスタムプロジェクトが進行している。

画像: ジムニーノマドをあえてローダウンさせ、90年代アメリカンSUV風に仕上げているモデルが、シーエルリンク(C.L.LINK)から発表された。※開発中のイメージ写真

ジムニーノマドをあえてローダウンさせ、90年代アメリカンSUV風に仕上げているモデルが、シーエルリンク(C.L.LINK)から発表された。※開発中のイメージ写真

手がけているのは、広島県東広島市を拠点に、ジムニーやランドクルーザーなどのカスタムパーツを展開する「シーエルリンク(C.L.LINK)」だ。

同社がタッグを組んだのは、ファッションブランド「VANQUISH」や「#FR2」の創設者として知られる石川涼氏。現在はクリエイティブディレクターとして幅広い分野で活動しており、シーエルリンクでも顧問として商品開発やデザインに携わっている。

画像: シーエルリンクの開発拠点となる「シーエルリンクイノベーションラボ」。

シーエルリンクの開発拠点となる「シーエルリンクイノベーションラボ」。

そんな両者が共同で開発しているのが、ジムニーノマドをベースとした「90sアメリカンSUV仕様」だ。

その名のとおり、デザインのモチーフとなったのは、1990年代初頭のアメリカンSUV。当時のモデルを思わせる存在感のあるフロントマスクと、低く構えたプロポーションを、ジムニーノマドの角張ったボディに融合させている。

オフロードでの走破性を追求するカスタムとはひと味違い、ファッションやライフスタイルの視点から、クルマそのもののカッコよさや愛らしさを引き出そうという試みだ。

丸目から角目に大変身! あえてのローダウンで独特のスタイルを実現

今回のカスタムで、まず目を奪われるのがフロントマスクだ。

ジムニーシリーズの象徴ともいえる丸型ヘッドライトを、角型のヘッドライトに変更。さらに専用グリルや専用フロントバンパーを組み合わせることで、ノーマルとはまったく異なる表情を作り出している。

画像: 角目のヘッドライトやグリルのデザインが個性を際立たせている。※開発中のイメージ写真

角目のヘッドライトやグリルのデザインが個性を際立たせている。※開発中のイメージ写真

オールブラックで統一されたボディも相まって、その姿はまさにクラシカルなアメリカンSUV。シンプルでありながら存在感があり、どこか懐かしさも漂う仕上がりだ。

そして、もうひとつの大きな特徴が、車高を下げるローダウンカスタムである。

一般的にジムニーのカスタムでは、オフロード性能や迫力ある外観を求めて車高を上げるリフトアップが人気だ。

しかし、今回のプロジェクトでは、あえて逆方向のローダウンを選択している。

採用を予定しているのは、ドイツのサスペンションメーカーであるアイバッハ製コイルスプリングと、ビルシュタイン製ショックアブソーバーを組み合わせた、約1インチ(約25mm)のローダウンキット。

画像: 1インチローダウンキット(アイバッハコイルとビルシュタインショック)

1インチローダウンキット(アイバッハコイルとビルシュタインショック)

極端に車高を下げるのではなく、全体のバランスを整えることで、どっしりと落ち着いたスタイリングを目指している。

足元には「C.L.LINK UNIONRIM TX」の16インチホイールを装着。タイヤには「TOYO OPEN COUNTRY H/T II」の215/70R16サイズを組み合わせる。

画像: 存在感のある足元も、このモデルを強く印象付ける要素となっている。※開発中のイメージ写真

存在感のある足元も、このモデルを強く印象付ける要素となっている。※開発中のイメージ写真

フロントだけでなく、リアまわりにも大きく手が加えられる予定だ。

ジムニーシリーズではおなじみの、バックドアに装着されたスペアタイヤを撤去。さらにボディ同色のリアスムージングパネルを装着することで、すっきりとしたリアビューを実現する。

スモークテールランプやレッドリフレクターレンズ、専用のリアマフラーなども採用し、車体全体で統一感のあるデザインを追求している。

画像: ジムニーノマドと言われなければわからないレベルでカスタムされている。リアも、しっかりと世界観が表現されている。※開発中のイメージ写真

ジムニーノマドと言われなければわからないレベルでカスタムされている。リアも、しっかりと世界観が表現されている。※開発中のイメージ写真

また、カスタムは外装だけにとどまらない。

インテリアには、フロントシートに専用のRECAROシートを採用。リアシートにも専用シートカバーを用意することで、外観から室内まで一貫した世界観を表現する計画だ。

画像: フロントにはRECAROシートを用意するなど、インテリアからもこだわりを感じさせる。※開発中のイメージ写真

フロントにはRECAROシートを用意するなど、インテリアからもこだわりを感じさせる。※開発中のイメージ写真

今回公開されたコンセプトビジュアルを見る限り、ジムニーノマドが持つ無骨なボディデザインはそのままに、フロントマスクや足まわりの変更によって、まったく違う個性が生み出されている。

こうしたカスタムの面白さは、単にパーツを追加して性能や迫力を追求するだけではなく、デザインの方向性を変えることで、クルマの新たな魅力を発見できる点にもあるのだろう。

実車は東京オートサロン2027で公開! 受注もスタート予定

そんな注目のカスタムモデルだが、現時点で公開されている車両画像は、開発段階のコンセプトビジュアルとなっている。

実車は、2027年1月15日から17日まで、千葉県の幕張メッセで開催される「TOKYO AUTO SALON 2027(東京オートサロン2027)」に出展される予定だ。

また、同イベントの開催に合わせて受注も開始される計画で、販売形態や価格などの詳細についても会場で発表されるという。

ジムニーの持つ本格的な4WDのイメージを残しながら、90年代アメリカンSUVの雰囲気をまとった今回のカスタム。

完成車がどのような姿で登場するのか、今から楽しみな1台である。

ジムニーノマド「90sアメリカンSUV仕様」主なカスタム内容

■ ベース車両

  • スズキ ジムニーノマド

■ エクステリア

  • 角目ヘッドライトコンバージョンキット
  • 専用フロントグリル
  • 専用エンブレム
  • 専用フロントバンパー
  • リアスムージングパネル
  • スモークテールランプ
  • レッドリフレクターレンズ
  • C.L.LINK リアマフラータイプ1

■ インテリア

  • フロント専用RECAROシート
  • リア専用シートカバー

■ サスペンション

  • 1インチローダウンキット
  • アイバッハ製コイルスプリング
  • ビルシュタイン製ショックアブソーバー

■ タイヤ・ホイール

  • ホイール:C.L.LINK UNIONRIM TX(16インチ)
  • タイヤ:TOYO OPEN COUNTRY H/T II
  • タイヤサイズ:215/70R16

※仕様は開発中のものであり、今後変更される可能性があります

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