ホイールが傷ついてからでは……もう遅い
そう、あれは忘れもしない2016年末のこと。新年を迎えるにあたり、愛車を洗車しているときに発覚した。
大枚をはたき、納品に3カ月も待たされ、待ちに待った念願の20インチホイールにキズを発見したのだ。人目もはばからず「ウソだろ~!」と叫んでしまった・・・あの衝撃な出来事は、いまも忘れることはできない。
しかし、それだけでは終わらなかった。
はじめにキズを発見したのは右のフロントホイール。まさかと思い、すぐさま右のリアホイールを確認するとさらに大きなキズを発見。いつ? どこで? 誰が? オレか!そうクルマを運転するのは私だけ、だから犯人は私だ。
しかし、キズが着くような道を走った記憶はまったくない。キズの形跡からして何かに乗り上げたときに付いたようだ。
ホイールを購入したときに最後までホイールガードを取り付けるか否かで悩んだ。しかし、両面テープで貼るような薄っぺらいものでは意味がないと判断し、装着しなかった。もし装着していれば……今となれば後の祭りだ。
カラーバリエーションは11色
自宅に戻り、ネットでホイールガード的なものをネットで検索すると、発売されたばかりの「ホイール リムプロテクター アロイゲーター」なるものを発見。ホイールリムに貼り付けるシールのようなものではなく、スーパータフナイロンという頑丈そうな素材でできている。期待できそうなので、さっそく装着してみた。
アロイゲーターのカラーは全11色から選べる。対応するホイールサイズは13インチから21インチまでと幅広い。しかも価格は4本セットで12,960円と手頃なのも嬉しい。
実際に手に取ってみると確かに厚みがあり、キズにも強そうだ。イギリス製ということで造りもしっかりしている。しかも、とても軽量なのでホイールバランスが崩れる心配もないだろう。私のホイールはリムがマシニングされているので、それに合わせてシルバーカラーをチョイス。実際に見た色味は明るい薄いグレーのような感じだ。
作業時間は1本目で約30分
作業自体はとても簡単。しかし、タイヤの空気をすべて抜く必要がある。なぜならタイヤとホイールの隙間にアロイゲーターを差し込む必要があるからだ。タイヤに空気を入れるとアロイゲーターがタイヤとホイールの間に挟まれ、がっちりと固定される仕組みだ。
説明書では、クルマをジャッキアップして作業していたが、今回はホイールをクルマから取り外して作業を行った。問題は作業後に空気をどうやって入れるかだ。今回は作業場所の隣がたまたまガソリンスタンドだったので、そこで空気を入れてもらった。
作業に必要なものは、ジャッキ、ゴムハンマー、モールカッターの3点と説明書に記載されているが、空気を抜くときに便利なムシ回しがあった方が作業の効率が良い。
アロイゲーターを装着するには、付属の金属クリップを本体に差し込む必要がある。ちなみに20インチでは13個のクリップを使用した。これは地道な作業なので、自宅で済ませておくといい。
あとはゴムハンマーで、タイヤとホイールの隙間にアロイゲーターを軽く叩きながら差し込んでいく。一周したら合わせ目のところでカットし、専用のジョイントカバーでつなぎ合わせれば完成だ。作業時間はホイールの脱着を入れて1本目で約30分。2本目からは要領がわかってくるのでさらに時間の短縮できる。
さらにこの商品が優れている点は、たとえアロイゲーターにキズが付いても付属のスクレーパーでキズを削り取るとキズが目立たなくなることだ。また、これを装着したままでも車検を受けられるが、6ミリほど外に突出するので注意が必要。
大切なホイールがキズ付く前に装着するのもよし、すでに傷ついたホイールにキズ隠しとして使うのもいいだろう。