フォルム、ボディライン、ハンドリング、すべてがレーシーな4C&4Cスパイダー
その中で最も注目したいのは、アルファロメオのレーシングスピリットを受け継いだ生粋のスポーツモデル「4C」とそのオープン仕様の「4Cスパイダー」だ。エアロダイナミクスボディに包まれた2シーターのコンパクトボディは、伝説の名車「Tipo33 / 2 Stradale」のDNAを継承していることはひと目でわかる。
分厚いドアを開け低い位置にセットされている4Cのシートに座りコクピット全体を見渡すと、そこはレーシングカーのコクピットそのものだ。カーボンファイバーをふんだんに使用し、ナビゲーションを含め、市販車として必要最低限の装備を搭載する。
今回のマイナーチェンジでは、オプション設定だった「カーボンヘッドライトフレーム」と「プレミアムパッケージ」を標準装備することで、価格が422,400円プラスされ8,490,000円に変更された。一方、4Cスパイダーは、装備はそのままに価格が128,400円下げられ、4Cと同額の8,490,000円になっている。
オールアルミ製の1.8L直4ターボエンジンは最高出力240ps、最大トルク350Nmを発生し、これをミッドシップにレイアウトする。今の時代に、こんなストイックなクルマを新車で購入できる人は、とても幸せだと思う。生半可な気合いではつき合いきれないほどアグレッシブだが、一度所有したら一生手放せなくなるほどの魅力を持っているのは間違いない。
4C/4Cスパイダー諸元
【エンジン】 直列4気筒 DOHC 16バルブ インタークーラー付ターボ
【総排気量】 1742cc
【トランスミッション】 6速DCT
【燃費(JC08モード)】 12.1km / L
【最高出力】240ps / 6,000 rpm
【最大トルク】 350Nm / 2100- 4000 rpm
ジュリエッタはグレード名を一新すると同時に、3グレード体制に変更
1.4L直4マルチエアターボ(170ps)を搭載するジュリエッタは、すべてのグレード名を変更。これまでの2グレードから、3グレード(スーパー、スーパー・パックスポーツ、ヴェローチェ)に変更された。
スーパー・パックスポーツとヴェローチェのエクステリアは、フロントグリルのV字型をより一層シャープなデザインとし、よりスポーティなデザインに進化している。
インテリアは、ステアリングホイールとメーターのデザイン変更をはじめ、イルミネーションとマルチファンクションインジケーターを白文字に変更。全グレードにクルーズコントロールとナビゲーションが標準装備されている。
スーパー、スーパー・パックスポーツ諸元
【エンジン】 直列4気筒 マルチエア 16バルブインタークーラー付ターボ
【総排気量】 1368cc
【トランスミッション】6速DCT
【燃費(JC08モード)】15.6km / L
【最高出力】170ps / 5500rpm
【最大トルク】230Nm / 2250rpm (Natural/All weather)、250Nm / 2500rpm (Dynamic)
ヴェローチェ諸元
【エンジン】 直列4気筒 DOHC 16バルブインタークーラー付ターボ
【総排気量】 1742cc
【トランスミッション】 6速DCT
【燃費(JC08モード)】10.8 km / L
【最高出力】240ps / 5750rpm
【最大トルク】 300Nm / 1850rpm(Natural / All weather)、340Nm / 2000rpm (Dynamic)
コンパクトハッチバックのミトもエクステリアデザインを変更
スポーティなコンパクトハッチバックに1.4L直4ターボ(135ps)を搭載するミトは、これまでのモデル名を「コンペティツィオーネ」から「スーパー」に名称変更した。
エクステリアデザインはフロントグリルのV字型をジュリエッタと同様に、より一層シャープに強調し、ブランドロゴを新しいデザインに変更している。そしてクルーズコントロールを標準装備としている。
ミト諸元
【エンジン】 直列4気筒 マルチエア 16バルブ インタークーラー付ターボ
【総排気量】 1368cc
【トランスミッション】6速DCT
【燃費(JC08モード)】 14.6km / L
【最高出力】135ps / 5000 rpm
【最大トルク】 190Nm / 4500rpm (Natural / All weather)、230Nm / 1750rpm(Dynamic)