トヨタ・セラってどんなクルマ?
1987年の東京モーターショーに出品されたコンセプトカー、AXV-Ⅱの生産車が「セラ」として誕生したのが1990年3月8日。グラスキャノピーと呼ばれる全面ガラスとガルウイングドアが特徴だ。
ベースとなったのはEP82型スターレットだが、キャビン部分をほぼガラスに、さらに国産量産車初のガルウイングドア(正確には前ヒンジのシザーズドア)を採用するなど、ベース車とは異なる最新技術が数多く盛り込まれていた。
搭載されたエンジンは1.5Lハイメカツインカムの5E-FHE型で、これはセラに搭載されてデビューを果たした。パワースペックは110psと13.5kgmで、車重は900kg前後だったから、動力性能はほどほどだった。
しかし何といっても、ルーフまで回りこんだウインドウにより開放感は格別で、オープンスポーツカーとは異なる新たなドライビング体験をもたらした。もっとも「外から丸見え」ゆえ、恥ずかしがり?の日本人には馴染まず、一代限りで生産を終了。総生産台数は1万7000台弱に終わってしまう。だが逆に現在も熱心なファンが存在する、やんちゃなトヨタの象徴ともいえる1台だ。
セラ主要諸元
●全長×全幅×全高:3860×1650×1265㎜
●ホイールベース:2300㎜
●重量:890kg(4速AT:930kg)
●エンジン型式・種類:5E-FHE・直4DOHC
●排気量:1496cc
●最高出力:110ps/6400rpm
●最大トルク:13.5kgm/5200rpm
●10モード燃費:14.6km/L
●燃料・タンク容量:レギュラー・40L
●トランスミッション:5速MT(4速AT)
●タイヤサイズ:185/60R14
●価格(当時):160万円~(4速AT:167万5000円)
生産工場はセントラル自動車、販売会社はトヨタオート店、トヨタビスタ店。
セラ発売の1990年【平成2年】には何があった?
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