ジュネーブショーでアウディQ8 sport concept が発表された。これは1月のデトロイトショーで公開されたQ8 conceptの新たなバリエーションと言えるもの。エンジンはV6の3.0TFSIを搭載したマイルドハイブリッド車で、48V電源によるスタータージェネレーターがエネルギー回生と必要に応じて逆方向に作用して駆動力の補助を行う。
48V電源採用で効率化が可能に
アウディのジュネーブショーにおける目玉は「Q8 sport concept」だろう。1月のデトロイトショーでもQ8 conceptは公開されているが、それはプラグインハイブリッドだった。そして、バリエーション追加と言える今回の注目ポイントは新たなパワートレーンにある。V6の3.0Lエンジンにはツインターボに加えて電動式コンプレッサーも装着されていて、電動式コンプレッサーは排気の流量が少ないときに作動して常に力強いレスポンスを実現するのだ。
このスタータージェネレーターには48V電源が採用されており、エネルギー回生と駆動力の補助を効率よく行うことができる。通常の乗用車の電源は12Vだが、これを48V化することにより、優れたエネルギーマネジメントができるようになったのがこのマイルドハイブリッドの特徴なのだ。
システム最高出力は350kW(475ps)で最大トルクは700Nmにもなる。そして全長が5020mmで全幅は2050mmにもなるビッグサイズだが、85Lの燃料タンクを備え航続距離は1200kmに達するという。日本流の燃費表示だと14.1km/Lで、とても大型SUVの数字とは思えない。