クルマに関するマニアックなクイズを、月〜金の毎朝7:30に出題する自動車マニアッククイズ、通称クルマニQ。初級/中級/上級/マニア級のうち、今回は「上級」の問題。ちょっと難しいかも!
かつてはスポーティカーの代名詞だったリトラクタブル・ヘッドランプ。いまや見ることが出来なくなりましたが、最後まで採用した国産車は次のうちどれ?
最後の国産リトラクタブル・ヘッドランプ採用車は?
正解は3)のマツダRX-7(FD3S型)です。
1)の180SXは1998年12月にモデル廃止、
2)のNSXは2001年12月のラージマイナーチェンジで固定式ヘッドランプに変更されました。
4)のMR2は1999年にモデル廃止して、後継のMR-Sは固定式ヘッドランプになりました。
そもそもリトラクタブル・ヘッドランプは、デザインの自由度(ボンネット高を下げられる)と空気抵抗の低減というふたつの理由から普及しました。日本では1967年に発売されたトヨタ2000GTで初めて採用されています。
しかし、1990年台入るとデメリットがクローズアップされてきます。たとえばライト点灯時は逆に空気抵が増える、複雑なメカニズムによりフロントオーバーハングの重量が増すコストもかかる、など。また法律面では、北米でライト高の最低地上高規制が緩和されたり、欧州でボンネット高と視界の角度の関係に関する規制が厳しくなったりしました。
さらに昼間の点灯を義務づける国が出現したり(カナダなど)、歩行者保護の問題もクローズアップされたりと、その存在理由が希薄になってきたのです。
そんなわけで、国産スポーツカーに限らず、リトラクタブル・ヘッドランプは徐々に採用例を減らし、日本では2002年8月のRX-7の生産中止を機に消滅、北米でも2005年のコルベットのフルモデルチェンジで完全に消滅しました。