ALENZA(アレンザ)、ってなに?
ご存じのとおり、このところ日本だけでなく世界中でSUVが流行しています。
以前は「SUV」と「RV」、「CCV」ってそれほど遠くない関係性だったのですが、最近ではSUVというとダートを走るというものではなく、オンロードのイメージが強くなっています。
使い方としては、都会派の人が/スタイリッシュなクルマを/広い車室内で/荷物も多く積め/複数人でドライブできる…という感覚で選んでいるのでしょう。
タイヤって、当たり前なんですが、それ自体が独立して存在するものではなく、クルマに装着されて初めて意味をなすものです。だからスポーツカーが流行ればスポーツ/スポーティタイヤが、ハイブリッドやエコカーが流行ればエコタイヤが、ミニバンが流行ればミニバン専用タイヤが売れます。
現状では各社、クロスカントリー車両向けの商品はどこも出しています。たとえばブリヂストンならば「DUELER(デューラー)」、ダンロップなら「GRANDTREK(グラントレック)」YOKOHAMAなら「GEOLANDAR(ジオランダー)」というブランドで展開しています。
ただ、最近流行っているプレミアムSUVは、前に書いたように「土」のイメージはなく、あくまでオンロード向き。もちろんクルマの性能としては登坂能力などオフ性能も兼ね備えているモデルも多いですが、でもユーザーのほとんどはオンロードだけを走るでしょう。
そんなプレミアムSUVに向けてブリヂストンが立ち上げたブランドが「ALENZA(アレンザ)」ということになります。これは日本だけのものではなく、グローバルな新ブランドです。
乗ってみてどうか?
2016年の12月に立ち上がったばかりのブランド「アレンザ」。今回、ブリヂストンの開発拠点である、那須プルービンググラウンドで、アレンザ001の試走会が開催されました。
写真のとおり、当日は大雨。なので、ドライハンドリングや静粛性など、こだわりの部分は体感できませんでした。
ただし、そんななかでもウエット性能の高さはいい感じに伝わってきます。駆動・制動ともに安定していました。横のグリップも十分です。
サラッと乗った感じでは、乗用車用タイヤでいえば、ポテンザS001のよう。カチッと硬質なケース剛性感と、しなやかなアタリ感で、なんとなく「ポテンザSUV」(実際にはそんなタイヤはありませんが…)のような印象を受けました。
グローバルブランドなのになぜ立ち上げから半年経っての試走会だったのか、プレミアムSUV用タイヤなのに、なぜ履いたクルマがエクストレイルなのか、個人的には「?」と感じる部分もありましたが、タイヤそのものの第一印象は良い感じでした。
今度はドライで長く乗る機会を見つけて、またレポートします。