好調メルセデスが予選上位に
土曜日の練習走行から好調なのはメルセデスAMG GT3勢。勢いそのままに予選Q1最速タイムは4号車グッドスマイル初音ミクAMG。Q2でも序盤は4号車、11号車GAINER TANAX AMG、65号車LEON CVSTOS AMGとトップ3を形成する。最終的にポールは65号車、2番手に4号車とAMGの1-2だが、3番手に昨年のチャンピオン25号車Vivac 86 MCがくい込んだ。尚、65号車蒲生尚弥にとってはこれがGT初ポール。
決勝は上位3台の争いに
スタートからトップを守っていた65号車だが、18周目に4号車にかわされ2番手に。すると今度は25号車が65号車に急接近。巧みなライン取りでディフェンスする65号車に業を煮やしたのか、25号車は27周でピットイン。左2本のみのタイヤ交換でコースに復帰。翌周ピットに入った65号車はタイヤを4本とも換えるが、アウトLAPでタイヤが温まっていないため25号車に先を行かれてしまう。さらにその翌周ピットに入った4号車は、25号車と同じく左2本の交換で実質トップの座をキープ。
SC導入、そして残り20周
4号車はハイペースで独走態勢、後続に10秒以上のギャップを築くが、49周目に51号車Ferrari 488 GT3がクラッシュ。長いSCランとなり後続とのギャップが縮まるが、間に周回遅れを挟んでいたこともあってポジションを脅かされることなく残り20周でリスタート、ゴールまで一直線。ここで加熱したのは2番手争いの方。25号車と65号車がコーナーごとにポジションを入れ替える接近戦を展開。しかし67周目、GT500マシンにラップダウンされる際に25号車が接触、スピンし4番手に順位を落としてしまう。
表彰台はFIA-GT3勢のものに
優勝は4号車グッドスマイル 初音ミク AMG、2位65号車LEON SLS AMG、3位には9号車GULF NAC PORSCHE911と、終わってみればFIA GT3勢が表彰台を占めることとなった。4号車は3年ぶりの勝利、前回BMWであげているが今回はメルセデスでの初優勝となった。
(PHOTO:井上雅行)