JAF-GT、マザーシャシー勢が反撃の狼煙
岡山、富士を終えFIA GT3勢が優勢かに見えた今シーズンのGT300クラスだが、中高速コーナーの多いコースレイアウトのオートポリスではJAF-GT勢が巻き返すことが予想されていた。また高低差も大きいことからハンディウェイトの影響もあるはず。果たして予選結果はその通り、JAF-GTマザーシャシー車両の25号車VivaC 86 MCがQ1,Q2とも最速で圧巻のポール。JAF-GT300マシンの61号車SUBARU BRZ R&D SPORTもQ2番手となった。
決勝スタートから2台のマッチレース
スタートは25号車、61号車がポジション通り、55号車ARTA BMW M6 GT3が3番手に順位を上げる。トップ2台が1秒以内の差でけん制し合う序盤戦は、途中SC導入となるが再スタート後も続きピットイン勝負の様相を呈してくる。3番手の55号車は単独走行に、4番手5号車以下にFIA GT3勢が続き追い抜きのチャンスをうかがう。
ピット作業後も続く大接近戦
トップ25号車86MCは30周目にピットイン、翌周には61号車BRZが。共にタイヤ4本交換で両車の位置関係は変わらず。一方、35周目に入った55号車BMWがタイヤ2本交換作戦で2台の前へ出る。しかしタイヤが厳しいのか徐々に迫られ、次々と2台に抜かれ再び3番手ポジションに。そして25号車が61号車を振り切るかという差を付け始める。
DEVIL or ANGEL
何とトップ25号車に追いつき始める61号車BRZ、やがて両車の差が1秒を切る。そして最終ラップの最終コーナー、ほぼ横並びで立ち上がりなだれ込むようにチェッカー!燃料ポンプのトラブルが出ていたようで、土屋監督の指示を受けながら何とか61号車の前でフィニッシュした25号車86MC。その差は0.091秒というヒヤヒヤものの勝利だった。3位、4位に55号車ARTA、7号車StudieのBMW勢が入賞。5位は4号車グッドスマイル 初音ミク AMGが手堅くポイントを重ねた。
(PHOTO:井上雅行)