BMW Xモデルで目指す地は聖なる山の「砂の海」。
このイベント「BMWデスティネーションX ブロモ」の目的地は、スラバヤから南東方向へ約120kmの場所にあるブロモ山周辺の山岳地帯で、そこの標高2000mオーバーのカルデラ地にある広大な「シー オブ サンド」("砂の海”)という場所になります。ここでBMW Xモデルが備える独自の多様性/万能性を体感する、というものですが、どんな場所なのか事前に調べてみたのですが、どうももうひとつよくわかりません。すでに行ってみた今ならば説明できるのですが、この時は「砂の海?」という感じで、わからないだけに興味と妄想がどんどんと膨らんでいってました。ちなみに今回のイベントに参加したのは、インドネシアとシンガポール、マレーシア、フィリピン、ベトナム、ブルネイ、カンボジア、韓国そして日本という、アジア勢の面々でありました。スラバヤの空港で出会った各国からの参加者はみなとてもフレンドリーで、和気あいあいとした雰囲気のイベントであることがまずは印象的でした。
初めてのインドネシアドライブを前にブリーフィング。
ところで「デスティネーション」とは、そもそも目的地のことを意味する言葉です。そして「X」はもちろんBMWの場合ですと、同社独自の4WDシステムを象徴する「Xドライブ」のことを指しますね。ただ、そもそも「X」という文字にはたとえば数学的に見ると「変数」つまり「定まっていなくて変化するもの」という意味があります。また、未知なるものという意味でも「X」という言葉はしばしば使われます(世代によって違うと思いますが、僕は「遊星からの物体X」なんていうSFホラー映画のタイトルをすぐ思い出してしまいます)。そんなことを考えると、このBMWインドネシアが主催するイベントは「目的地は限定されない」、つまり「どこにでも行くことができる」という風に理解することもできるのだな、などと考えたりもしていました。なお事前にもらっていたイベントの案内書には、テーマとして「Discover the unexpected place with X.」と記されておりました。
出発を前にまずは美味なインドネシアメニューでランチタイム。
5月の日本も暑かったですが、同じ時期のインドネシアのスラバヤは、やはり一段と蒸し暑さに満ちていました。スラバヤ空港から移動して到着した素敵なレストランで、まずはランチブリーフィングです。ここでの食事ですが、とても美味しかったです。インドネシアの料理の味付けには、何か懐かしさみたいなものを感じたのですが、それはモーターマガジン社に入社して社会人になってから足繁くランチで通った、会社の近くにあったインドネシアレストランで馴染んでいたからなんだと、すでに閉店してしまったそのお店のことを思い出したりしながらスラバヤで初めての食事を楽しませていただきました。そして、いよいよBMW Xモデルでインドネシアの道を走り出すわけです。(続く)