決勝スタート直前のスコールによりSC先導でのスタートとなるが、レインタイヤを装着した37号車を始めとした上位グループは3周目にSC解除後もポジションを落とすことなく1コーナーをクリア。
トップの37号車が逃げる展開となり、2位の12号車カルソニック IMPUL GT-Rと3位のWAKO'S 4CR LC500が接近戦。スリックタイヤ交換後こそ順位は変わらないが、ドライバー交代のピット作業を終えると6号車が前に立ち2番手にポジションアップ。
トップ2台は37号車、6号車のレクサス1-2体制。終盤3番手を走る12号車GT-Rだが残り2周となった64週目、突然のエンジントラブルによりストップ。直後を走っていた17号車KEIHIN NSX-GTが3位に浮上する。
66周の決勝レースは、途中ピットインのタイミングでトップを明け渡すことはあったものの、ポールスタートの37号車KeePer TOM'S LC500がチャンピオン獲得に大きく前進する今季2勝目を挙げた。
続く2位にはWAKO'S 4CR LC500が入り、これで37号車と6ポイント差のランキング2位。3位にはKEIHIN NSX-GTが表彰台を獲得したが、ウェイトハンディ半減の今大会は上位6台のうち5台をレクサス勢が占めるというシリーズ開幕時に近い状態に。最終戦もてぎ大会では全車がウェイトを降ろすことになるのだが…。
GT300クラスでは、レインタイヤからドライタイヤへの交換時期をドライバー交代のタイミングまで引っ張った51号車JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一/坪井翔組)が、2番手スタートから今季2勝目を挙げランキングは2位に浮上。
2位には気がつけば4号車初音ミク AMGが粘りの走りで入賞。これでシリーズランキングトップに立った。そして55号車ARTA BMWとの熾烈なポジション争いに競り勝った33号車D'station Porsheが3位表彰台を獲得した。
(PHOTO:井上雅行)