その運動性能の高さは注目の的
ポルシェにとって“GTS”とは何かというと、もともとは1964年にレースデビューしたポルシェカレラGTSに由来する。その後、初代カイエンの後期型でこの“GTS”が復活したのだが、要するに“S”をよりスポーティにした仕様ということになる。すなわちカイエンSをよりスポーティにしたのがカイエンGTS、同様に911カレラSに対して911カレラGTS、マカンSに対してマカンGTSということになる。
というわけで今回登場した718ボクスター&ケイマンGTSは、718ボクスター&ケイマンSをよりスポーティに仕立てたモデルだ。搭載エンジンは“S”の2.5L水平対向4気筒ターボのインテークダクトとターボチャージャーを最適化して、最高出力を365psまで高めている。これは“S”を15ps上回るものだ。さらに6気筒の自然吸気だった先代のボクスター&ケイマンGTSより35psも高い数値でもある。
トランスミッションは6速MTが標準、オプションで7速PDKを選ぶこともできる。また、スポーツクロノパッケージ、ポルシェ トルクベクトリング プラス(PTV Plus)、車高を10mm低く設定するポルシェ アクティブサスペンション マネジメントシステム(PASM)などをオプションで装着できる。ちなみに7速PDKのスポーツクロノパッケージ装着車の0→100km/hは4.1秒、最高速は290km/hに達するという。
また、内外装には多くのブラックエレメントが採用されてスポーティムードを高めている。具体的にはフロントのスポーツデザインエプロン、リアエプロン、20インチアルミホイールなどで、さらにフロントライトモジュールとバイキセノンヘッドライトはGTSらしくブラックに着色されている。
さて、この718ボクスター&ケイマンGTSは、ポルシェのミッドシップモデルとして最高レベルの運動性能を持つ、ドライビングが楽しいモデルであることは間違いない。大いに注目されるだろう。