貴重な自然吸気の大排気量V12エンジン
アストンマーティンは2017年4月に新たなフラッグシップとしてヴァンキッシュをあらゆる面でブラッシュアップしたヴァンキッシュSを日本において発表した。これはDB11とは別系統のモデルであるが、ラインナップの頂点に立つことに従来と変わりはない。
しかし、ヴァンキッシュSもいずれ新世代モデルへと切り替わることは宿命であり、次期モデルはダウンサイジングしてターボ化されると言われている。自然吸気の大排気量V12エンジンとはお別れということになるわけだ。
そして、この「アストンマーティン ヴァンキッシュS アルティメット」の登場は、アストンマーティン自身が語っているのだが、“現行ヴァンキッシュSがライフサイクルの最終段階に入った”ことを意味する。
クーペとヴォランテの2種類があり、それぞれ3種類のエクステリアカラーを選択することができる。それは“アルティメットブラック”、“キセノングレイ”、“ホワイトゴールド”で、それぞれに合ったインテリアに仕立てられている。
さらに専用装備として、ローズゴールドの“Ultimate”を備えたカーボンファイバー製サイドストレーキ、カーボンファイバー製トレッドプレートと“Ultimate”シルプレート、特別なステッチが施されたキルトデザインのシート、「Ultimate」ヘッドレスト刺繍が施される。
動力性能に関わる部分はベース車と同様で、イギリスとEU向けは最高出力603ps仕様のエンジン、その他の地域向けは588psエンジンを搭載する。イギリス本国における車両価格はクーペが21万1995ポンド(約3200万円)、ヴォランテは22万3995ポンド(約3380万円)と発表されている。現在、注文を受付中で納車は2018年春からの予定だそうだ。