チャンピオンの可能性が高い3台、37号車KeePer TOM'S LC500、6号車WAKO'S 4CR LC500、23号車MOTUL AUTECH GT-Rがポイントランキングとは逆の順序で予選トップ3に。決勝スタート直前のローリングラップで、2番手スタートの6号車LC500がポールポジションの23号車GT-Rに追突。23号車にダメージはあるものの大事には至らない。
一方、追突した側の6号車LC500はその後ペースが上がらず徐々に順位を落としていく。そして6周目、5番手争いを仕掛けた24号車フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rと接触。両車は最後尾まで落ち、6号車LC500はレース序盤にしてチャンピオンへの望みは絶たれることに。
心配された追突のダメージが23号車GT-Rのペースを乱すことはなくトップ快走を続け、6号車の脱落により2番手へとポジションアップした37号車KeePer TOM'S LC500とチャンピオンを争う展開に。しかし37号車LC500はこのポジションであればチャンピオンが確定するので無理はせず冷静に2番手キープの走行に徹する。
ピット作業後も上位2台の順位に変化はなく、23号車MOTUL AUTECH GT-R(松田次生・ロニー・クインタレッリ)が53周の決勝レースで今季GT-Rの初勝利となるトップチェッカーを受ける。そして2位でゴールした37号車KeePer TOM'S LC500(平川亮・ニック・キャシディ)がシリーズ最年少の23歳でチャンピオンを獲得した。
GT300クラスでは6番手からスタートした65号車LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹・蒲生尚弥)がフロントタイヤのみ交換のピット戦略で上位に進出。タイヤ無交換作戦でトップを走る55号車ARTA BMW M6 GT3を47周目に交わし今シーズン2勝目を挙げた。
チャンピオン争いでは、ポールポジションスタートの4号車グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝・片岡龍也)が早目のピットインでレース後半苦しくなるものの確実に3位でフィニッシュ。このコンビとなってから2回目のシリーズチャンピオンを獲得した。
(PHOTO:井上雅行)