マツダCX-8。初期受注は好調ですでに月販計画の6倍を受注している。
これからはSUVの多様化が進むはず
このところ世界中でSUVが人気なのは言うまでもない。マツダも2012年に初代CX-5を発売して以来、SUV攻勢を強めている。着座位置が高いこともあり運転がしやすく、しかもミニバンなどに比べてスポーティでスタイリッシュとあれば人気が出ないわけはない。
しかし、SUVにもウイークポイントはある。それは乗車定員で、ほとんどのSUVは2列シートで5名である。「走りやデザインを諦めたくない。でも家族や友人など多人数でドライブを楽しみたい」という人はけっこう多いのだ。
従来はそういうニーズを持った人たちは迷いなくミニバンを購入していた。ところがこれだけSUV人気が高まると、多人数乗車のミニバンか、5名乗車のSUVかで迷う人たちが増えてくる。そのニーズに応えてCX-8が登場したわけだが、それにしても心配はあった。車両価格がそれなりに高くなってしまうという点だ。
同じグレード名の「XDプロアクティブ4WD」で比べると、CX-8の車両価格が3,769,200円であるのに対して、CX-5は3,229,200円と540,000円もCX-8の方が高い。それでも約3カ月で予約受注が7362台というのは、かなりニーズがあったと言っていいだろう。ちなみにこの3カ月間(9-11月)でCX-5は11,450台登録されている。
なお、人気グレードは安全装備が充実した「PROACTIVE」で51%、続いて最上級の「XD L Package」が43%だそうだ。ボディカラーはここに掲載した「マシーングレープレミアムメタリック」が33%、イメージカラーである「ソウルレッドクリスタルメタリック」が13%とのことだ。
マツダはすでに新規にミニバンの開発は行わないと表明しているが、それとともにSUVの多様化、クロスオーバー化が進むことになるのだろう。