BMWグループは2017年の年初に「グローバルで年間10万台以上の電動モデルを販売する」という目標を掲げていたがそれを達成したと発表。そして、これを記念して独ミュンヘンにある本社、フォーシリンダービルをライトアップするなどのイベントを行った。
画像: 独ミュンヘンにあるBMW本社ビル。通称“4シリンダービル”がライトアップされた。

独ミュンヘンにあるBMW本社ビル。通称“4シリンダービル”がライトアップされた。

加速する電動モデルへのシフト

BMWグループは現在、「NUMBER ONE>NEXT(ナンバーワン・ネクスト)」という企業戦略を掲げているが、その中で「2025年までにグローバルでピュアEVとPHEV(プラグインハイブリッド)モデルを25車種に拡大する」というものがある。

それに向けた短期的なものとして2017年に「10万台の電動モデルを販売」という目標を掲げたが、見事にこれをクリアしたというわけだ。BMWというと“駆けぬける歓び”というイメージが強く、電動モデルは少ないのではと思われるかも知れない。しかし実際はこれとは逆で、電動モデルについてはすでにライバルを凌ぐ実績を挙げている。

画像: 10万台目の顧客にキーを渡すハラルド・クルーガー社長(右)。

10万台目の顧客にキーを渡すハラルド・クルーガー社長(右)。

具体的には欧州におけるEV/PHEVの市場占有率は21%もあり、エンジンモデルのシェアの3倍以上となっている。さらに欧州メーカーの新車に占める電動モデルの割合は平均2%だが、BMWは6%にもなるという。2017年に販売されたBMW2シリーズアクティブツアラーではPHEVの割合が13%だった。

これからさらに攻勢を強めるわけだが、電動モデルに特化したブランド、BMWiではすでに“BMW i1〜i9”、“BMW iX1〜iX9”の命名権を確保したとのこと。より具体的には2018年には“BMW i8ロードスター”を発売、2019年にはMINIのピュアEVを導入、2020年にはX3の電動モデルを用意しているという。

ここに来て世界の自動車メーカーによる“電動モデルへのシフト”が加速している。様々な中長期的な目標が語られているが、それを達成して次代のマーケットをリードするのはどこなのか。あと5年もすると現在の勢力図にかなり変化が見られるのではないだろうか。

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