2017-2018年末年始の特別企画「クラウンの系譜」をお届けします。2018年は15代目となるニューモデルが登場する予定のクラウン。これだけ長い期間にわたってユーザーから支持を集める理由はどこにあるのでしょうか。今回は1983年に登場した7代目をじっくり見てみましょう。
特別仕様で“アスリート”が発売に
「いつかはクラウン」という名コピーとともに登場したのが7代目だ。1981年に2ドアパーソナルクーペのソアラがデビューしていたこともあり、このMS120系クラウンには2ドアハードトップはラインナップされず、4ドアハードトップがよりスタイリッシュになった。
リアサスペンションをセミトレーリングアームの独立とし、ホイールベースを30mm延長した。エンジンは2.8L直6DOHCの5M-GEU、24バルブ化した2L直6DOHCの1G-GEU型、同SOHCの1G-EU型、2L直6SOHCターボのM-TEU型などを用意。最上級グレードとしてロイヤルサルーンGを設定した。
1984年8月にはエンジンを改良。9月には特別仕様のアスリートを発売した。7代目は世の中がバブル景気へと駆け上がろうとしていた時期のモデル。「いつかはクラウン」というのは時代を的確にとらえたコピーだったと改めて納得させられる。(7代目MS120系 1983~1987年 生産台数:333,180台)