2017-2018年末年始の特別企画「クラウンの系譜」をお届けします。2018年は15代目となるニューモデルが登場する予定のクラウン。これだけ長い期間にわたってユーザーから支持を集める理由はどこにあるのでしょうか。今回は1987年に登場した8代目をじっくり見てみましょう。
歴代でいちばん売れたクラウン
全長4860mm、全幅1745mmの堂々たるサイズの3ナンバー専用ボディがラインナップされた。190psの3L直6DOHC24バルブの7M-GE型はロイヤルサルーン系に用意され、4輪ESCや電子制御式エアサスも装備した。
その他は5ナンバーボディで2Lは直6DOHC24バルブの1G-GE、それにスーパーチャージャーを備えた1G-GZE、さらに2.4Lのディーゼルターボを揃え、TEMSやTRCなど電子制御システムも盛り込まれた。
1989年8月にはセルシオに先行して、1UZ-FE型の4L V8DOHCエンジンを搭載。さらに世界初のCDインフォメーションや日本初のトラクションコントロールが装備されたのもこの8代目だ。
時代はまさに“バブル景気”真っ只中、豪華絢爛な雰囲気が受けに受けた。歴代モデルの中でも、もっともエポックメイキングだったと言っていいだろう。(8代目MS130系 1987~1991年 生産台数:383,420台)