発表されたのは2007年1月31日だから、もう11年選手(!)になっている三菱デリカD:5。そろそろモデルチェンジのウワサも聞こえてきますが、その悪路走破性やサイズ感で、まだまだ人気モデルであったりします。今回は、冬の特別装備車「デリカD:5シャモニー」にあらためて乗ってみました。
画像: エンジンは2.2Lディーゼルターボ。148ps/360Nmを発生する。

エンジンは2.2Lディーゼルターボ。148ps/360Nmを発生する。

ボディがガッチリしているからこその優れた走り

普通はね、11年選手ともなると、もっと古くさ〜く感じるものだと思うんです。ところが! デリカD:5はいつまで経っても色あせない。毎年毎年新車が登場するというのにもかかわらず、10年の年月を感じさせないなんて、これってかなりスゴイことだと思います。

画像: ボディ剛性の高さが、その走りから伝わってきます。

ボディ剛性の高さが、その走りから伝わってきます。

でもなぜそんなことができるのか? それは唯一無二の存在だからだと思うんですよね。まず生い立ちがSUVであることがひとつのポイント。アウトランダーがベースというだけあって、走破性が違うんです。もちろん、その走破性をきちんと生かすためには、ボディがしっかりしていないとダメなんですけど、恐竜の肋骨を彷彿とさせるリブボーンフレーム構造で、メチャクチャガッチリ!

ちなみに、どれくらいガッチリかを証明することのひとつに、斜めになったところでドアが開閉できるか? という実験があるのですが、いわゆる箱型ボディのクルマだと、ボディが捻じれてしまって、電動ではスライドドアやバックドアが開閉できないような角度でも、デリカD:5はスイッチポンで開閉できてしまうくらいのガッチリさなんですよ。

だからこそ足回りもしっかり動いてくれるし、そこに加えてSUV譲りのアプローチ&デパーチャーアングルで、普通のミニバンだとつかえてしまうようなところでも、クリアできちゃう。さすがは、ダカールラリーの伴走車として完走しているという実績を持っているだけのことはあります。

イベントで実感した悪路での底力

先日「PLAY THE NATURE! TOUR 2018クルマの学校 アドベンチャー篇」というイベントが北軽井沢で開催されまして、私もそのお手伝いに行ってきたのですが「いやいやいや、これ絶対スタックしちゃうでしょ!」というようなところを、デリカD:5は行けちゃうんですよ。たとえ片輪浮くような悪路でも、電子デバイスを使ってグリップコントロール。ちゃんと脱出できちゃうんです。このイベントは、デリカD:5オーナーさん向けのものでしたが「オレのD:5、実はこんなことまでできたんだ!」と、皆さん驚いていらっしゃいました。毎日乗ってるオーナーが驚くんですから、いったいどれだけの力を秘めているんだってことです。

ですからね、そこらを走るだけならば余裕綽々。FFモデルでも普通に行けちゃうんですが、私の好みはやっぱり4WDモデル。というのもね、やっぱりミニバンって面積が大きいから横風も相当受けるわけです。さらに最近はゲリラ豪雨やら突然の雪やら、天候が不安定になることも多い。そんな時は4WDにダイヤルを合わせるだけで超安定。安心して高速道路を巡行することができるんです。

もちろん写真のような砂浜駐車場もそうですし、キャンプ場だって樹木の根や岩などで、意外とボコボコしてますからね。

画像: デリカD:5。砂浜とか、雪道とか似合いますね。アクティブなユーザーが多いのも納得!

デリカD:5。砂浜とか、雪道とか似合いますね。アクティブなユーザーが多いのも納得!

ライバルよりもちょっと全長が短いところがミソ

そしてね、もうひとつデリカD:5の他と違うところは、ボディ形状なんですよ。ライバルのLクラスミニバンよりも、全長が若干短いんですよね。これが街中での取り回しに利くんです。狭い路地はもちろん、狭い駐車場でも威力を発揮。それでいてきちんと3列シート目まで座れるパッケージングがされているんですから…。唯一無二のお見事サイズだと思います。

でもね、ホメてばっかりでもなんなので、マイナス点も挙げておくと、3列目のシートアレンジ方法はさすがに古いですね。イマドキはもう少しアレンジしやすくなってますので、それに比べると女性がしょっちゅうシートアレンジするのは大変かなと…。

でもシートには、防水防油加工が施された防汚シート生地を採用するなど、細かいユーティリティ性能は配慮されているのは、女性ウケするポイントです。

そろそろフルモデルチェンジの声も聞こえてきますが、走りの性能はこのままでも実力十分、唯一無二の存在感なので、ユーティリティ&おもてなし性能が進化するだけで、まだまだ戦えそうな気がした、改めての試乗でございました。

画像: フロントシート。専用シート生地 スエード調人工皮革「グランリュクス®」( 撥水機能付・シルバーステッチ)となる。

フロントシート。専用シート生地 スエード調人工皮革「グランリュクス®」( 撥水機能付・シルバーステッチ)となる。

画像: セカンドシートはロングスライドが可能。また60:40でそれぞれ独立してスライドすることも、リクライニングすることもできます。

セカンドシートはロングスライドが可能。また60:40でそれぞれ独立してスライドすることも、リクライニングすることもできます。

画像: サードシートもけっしてエマージェンシー用ではなく、大人がきちんと座れるシートなんですね。このデリカD:5シャモニーは3列目も3名座れ、乗車定員は8名です。

サードシートもけっしてエマージェンシー用ではなく、大人がきちんと座れるシートなんですね。このデリカD:5シャモニーは3列目も3名座れ、乗車定員は8名です。

今回の試乗車
デリカD:5 シャモニー
DELICA D:5 10th ANNIVERSARY

画像: 全長は4730mmと、ライバルに比べてちょっと短い。このおかげで、街中での取り回しが良いんですよ。

全長は4730mmと、ライバルに比べてちょっと短い。このおかげで、街中での取り回しが良いんですよ。

●全長×全幅×全高=4730×1795×1870mm ●ホイールベース=2850mm ●トレッド前/後=1540/1540mm ●室内長×幅×高=2915×1505×1310mm ●駆動方式=4WD ●トランスミッション:6速スポーツモードAT ●乗車定員=8名 ●エンジン=直4DOHCディーゼルターボ・2267cc ●エンジン最高出力=148ps/3500rpm ●エンジン最大トルク=360Nm/1500-2750rpm ●燃料・タンク容量=軽油・64L  ●タイヤサイズ=225/55R18
●車両本体価格=383万4000円

This article is a sponsored article by
''.