(写真:MazKen、©︎Red Bull Media House
MazKen 使用機材:オリンパス OM-D E-M1 Ⅱ M.ZUIKO ED 300mm F4.0 IS PRO ×1.4 )
優勝はM. ホール選手。室屋選手はシリーズランキング3位を保持。
究極の3次元モータースポーツ、レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ 2018。第3戦は昨年のワールドチャンピオン、室屋義秀選手のホームである日本の千葉で今年も開催された。
今大会の3連覇がかかった室屋選手は、速度重視で小型の垂直尾翼を初めて採用し、予選では手堅く3位につける。
今シーズンのランク1位のM.グーリアン選手(アメリカ)は好調を維持し予選1位。前戦の第2戦カンヌで優勝しランク2位のM.ホール選手(オーストラリア)は調整不足か12位に終わる。だがその結果、決勝1回戦の組み合わせは、室屋選手vsホール選手となった!
決勝では、室屋選手は安定性を重視して垂直尾翼を従来と同じ大型のものに変更。先に飛んだホール選手は、55秒529という驚異的なタイム(けっきょく決勝での最速タイムとなった)をマーク。
続いて飛んだ室屋選手は、想定より速いホール選手のタイムに焦りを感じたか、最初のバーティカルターン(宙返り)の旋回Gが12Gを超えてしまい、失格となった!
ホール選手(タイトル写真)は決勝2回戦、ファイナルも好調を維持したまま見事に優勝。2位はグーリアン選手、3位はM.ソンカ選手(チェコ)となった。
この結果、シリーズポイントはホール選手とグーリアン選手が36点で同点1位、室屋選手は19点で3位タイにつけている。
レース後のインタビューで、室屋選手は「まだランキング3位にいるし、長いシーズンだから一歩引いて見れば良い位置にいます。失敗から学ぶことは多いですから、残り5戦をキッチリ戦っていけば、シリーズ連覇は無理ではないと思います。長い目で応援してください」と語った。
次戦は6月23-24日のブダペスト(ハンガリー)。室屋選手の巻き返しに期待したい。