トヨタのマイクロバス、「コースター」が一部改良を受けた。衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準装備したことがその主な内容だが、改めて車両価格を見てびっくり。最大29名が乗車できるクルマと考えると“実に安い”と感じられるのだ。
もっとも効率のよいクルマ
トヨタ コースターの初代は1969年にデビューしているので、来年50周年を迎える歴史あるモデルだ。現行型は2016年12月に登場した4代目で、今回はその一部改良が発表された。
一部改良の内容だが、まず衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」とコンライト(ライト自動点灯・消灯システム)が標準装備された。さらに全車にウィンドシールド両サイドにレインガーターモールを装着して空力性能を向上。また、電動格納式補助ステップが新設定されている。
さて、その車両価格はいちばん安い「LX<5速MT>(標準ボディ・定員25名)」の615万3840円から、「EX<6速AT>(ロングボディ・定員29名)」の883万7640円までだが、その乗車可能人数から考えると“安い”のではないだろうか。
もっとも定員1名あたりの価格が安いグレードは「LX<5速MT>(ロングボディ・定員29名)」で、車両価格が688万8240円なので23万7526円/1名となる。トヨタのクルマでこの車両価格に近いのはレクサスRC 350Fスポーツで690万2000円、定員は4名なので172万5500円/1名となり単価は7.3倍だ。
クルマを人を運ぶための道具と割切れば、コースターは日本で最高レベルの水準にあるということだ。なお、ちょっと残念なのはコースターは普通免許では運転できないことだろう。
中型免許が必要なのだ。平成19年以前に普通免許を取得している人は現在、「中型/中型車(8t)に限る」と免許証に表記されているがこれでは運転できない。この限定を解除する必要がある。教習所に通えば10万円弱で解除できるようだ。ご参考まで。