はじめて通る道でも安心。道路標識情報を案内してくれる。
取り付けの簡単さやクルマ以外での使用など、さまざまな理由から一時期爆発的に数を増やしたポータブル型のカーナビ。ところが近年、スマホのナビゲーションアプリの台頭により、そのラインアップを徐々に減らしてきている。
では、その人気は下火になったのかと聞かれたら、そんなことはない。パナソニックのGorilla(ゴリラ)の販売は堅調だ。人気の理由のひとつとして考えられるのは、スマホをカーナビの代わりとして使用しないミドル〜シニア層向けの機能を充実させていることだろう。
2018年6月にモデルチェンジしたGorilla(ゴリラ)は、その特徴をさらに強化してきた。
新たに搭載されたのが、“逆走検知・警告”機能だ。
これは読んで字のごとくの機能なのだが、高速道路上のサービスエリアやパーキングエリアで休憩後、再発進したときに「現在、自動車専用道路を走行しています。逆走にご注意ください」と音声で注意を促してくれる。それでも、もし逆走をはじめてしまった場合、ナビ画面に「逆走注意」の赤いアイコンと、「逆走のおそれがあります。進行方向にご注意ください」という音声のダブルで警告してくれる(※1)。
※1:逆走をお知らせできる道路・状況は限られます。
ひとごととは思えない、勘違いから発生する逆走事故。これを未然に防ぐための注意喚起をしてくれる、現状唯一のポータブルナビである。
この逆走検知・警告は、最新ゴリラ3機種に搭載されている“安全・安心運転サポート”機能のうちのひとつだ。
安全・安心運転サポート機能とは、「合流にご注意ください」や「この先踏切です」など、道路標識情報や事故の起こりやすいポイントを事前に知らせてくれるというもの。はじめて通る道でわかりづらい、一時停止(音声と残距離表示)や右・左折禁止(残距離表示)などが前もってわかるのは、とくにありがたい機能である。
地図データを無料で更新。東京オリンピックの後、2021年までOK
昔からある道はよく覚えているが、最近できた高速道路はイマイチわからない、という人もいるだろう。さらに、2020年の東京オリンピックに向けて高速道路が大きく変わろうとしている。首都圏だけ見ても、東京外環自動車道の三郷南IC〜高谷JCTや新東名高速道路の海老名南JCTまでの開通など、2018年1月〜2021年3月までに新規開通する予定の高速・有料道路は10件にも上る。
こうした道路状況を自分のアタマですべて把握し、どのルートが最短か考えるなんてことはほぼ無理。そんなとき、G1200Vユーザーが受けられる「道路マップ無料更新」サービスが嬉しい。
年6回更新される道路や音声、案内画像などのデータをナビに反映させることができ、これが東京オリンピック後の2021年7月末まで続くのだ。もちろん更新データは日本全国を網羅し、最新地図で最短ルートを引くことができる。
再探索で割り出した新ルートと旧ルートを比較できるポータブルはゴリラだけ※2
最新地図データが入ったら、次はルート探索だ。G1200Vはより細かく、より確かな交通情報を受け取れる新サービス「VICS WIDE」を採用する。これまでのFM-VICSは、赤や黄色の矢印で渋滞カ所を知らせるだけで、回避ルートを再探索することまではできなかった。しかしVICS WIDEの情報には、一定区間の通過にかかる時間情報が含まれている。だからこそ、渋滞を回避しながら快適なドライブルートを設定する“スイテルート案内”を実現できるのだ。
しかも、ユーザーによって渋滞回避レベルを【低/中/高】の3段階で選べるのもポータブルナビでゴリラだけ。豊富な交通情報を配信するVICS WIDEを受信しているからこそできる、細やかな調整と言えるだろう。
※2:ポータブルカーナビとしてVICS WIDEの渋滞情報をもとに渋滞回避した場合の新旧ルート比較。(2018年6月26日現在、パナソニック調べ)
Gジャイロとトリプル衛星受信により、高い自車位置精度を実現
スマホアプリをカーナビの代わりに使っていると、トンネルや高架下などで自車位置を見失うことがある。トンネルから出てすぐの分岐をどちらに行くのかわからずに困った、という経験があるかもしれない。しかし、ポータブル型ナビのゴリラには高性能な測位システム「Gロケーション」が搭載されている。
「GPS」と準天頂衛星「みちびき」、ロシアの測位衛星「グロナス」というトリプル衛星受信によって自車位置を測位。さらに、加減速や左右、上昇・下降のセンサー「Gジャイロ」も搭載しているので、たとえトンネルのなかでも高精度な自車位置測位が可能なのである。