MOTUL MUGEN NSX-GTが初ポール
決勝前日のスコールに見舞われた予選では、タイヤ選択が決まった16号車MOTUL MUGEN NSX-GTがチーム初となるポールポジションを獲得。2番手にも17号車KEIHIN NSX-GTと、今季好調のHONDA勢が1-2スタートとなった。
NSXの受難
MOTUL MUGEN NSX-GTはトップをキープしたまま順調に周回を重ねるが、2番手スタートのKEIHIN NSX-GTは、1周目に39号車DENSO KOBELCO SARD LC500にかわされると徐々に順位を落とし始める。
ポイントリーダーの100号車RAYBRIG NSX-GTもまた、ウェイトハンディに苦しみ予選5番手から順位を大きく落としてしまう。さらにはピット作業のトラブルから2回目のピットインを余儀なくされポイント圏外へ。
レクサスの逆襲
トップを行く16号車NSX-GTを追いかける39号車LC500が、ついに19周目にトップに立つ。また27周目、予選に失敗したものの後方から激しく追い上げを見せる6号車WAKO'S 4CR LC500が2番手に浮上。そしてピット作業後、2台のレクサスは1秒以内の接近戦に。
さらには36号車au TOM'S LC500もその争いに加わり、気がつけば上位5台はレクサス勢が占める。昨シーズンを彷彿させるレクサス同士のバトルがファイナルラップまで続くかに思えたが、ラスト2周、36号車が大きくペースダウン。ガス欠症状を起こしマシンをストップさせる。
崩れぬ牙城
すでに6号車LC500とのギャップを築いていたこともあり、追っ手のいなくなった39号車LC500が66周を走りきりトップチェッカー。小林可夢偉がスーパーGTレギュラー参戦初年度で初勝利を飾り、ペアを組むヘイキ・コバライネンがポイントランキングでトップに立った。
3位には19号車WedsSport ADVAN LC500が入り、終わってみればレクサス勢が表彰台を占拠。今シーズンの初勝利を華々しく飾った。これによりメーカー間のパワーバランスは拮抗してきたと言え、チャンピオン争いは混沌としてくることになる。
2018年型GT-Rが待望の勝利
GT300クラスでは、2018年型GT-Rを2台擁するGAINERのうち、11号車GAINER TANAX GT-Rが予選4番手からポジションをアップ。トップを走る21号車Audiがトラブルで戦列を去ると、その他上位のマシンをピットストップで逆転し勝利を飾った。
(PHOTO:井上雅行)