伝説的なアクション刑事ドラマ「西部警察」に登場するクルマたち、マシンXやスーパーZ、RS-1など、特殊装備やリアルな架装を施されたマシンたちを、短期集中連載で紹介していこう。第7回目「西部警察 マシンアルバム File.07」は、初代ガゼールをベースにしたガゼール オープンだ。
画像: 西部警察に登場するマシンたちを紹介するムック、『西部警察FANBOOK~マシンアルバム』(2980円・税込)を2018年7月20日から販売中。

西部警察に登場するマシンたちを紹介するムック、『西部警察FANBOOK~マシンアルバム』(2980円・税込)を2018年7月20日から販売中。

パート1の第1話 冒頭から木暮課長と共に登場したガゼール オープン

1979年10月から1984年10月まで、テレビ朝日系で放映されたポリス・アクション・ドラマの金字塔「西部警察」。初回放映から40年近く経った今でも熱烈なファンを持つドラマだ。その人気の理由のひとつが、劇中に登場した西部警察マシンたちだ。今なお伝説的な存在として語り継がれている。

ここでは、そんなモデルたちを短期集中連載で紹介していこう。第7回目「西部警察 マシンアルバム File.07」は、西部警察のパート1 第一話から登場したガゼール オープンだ。

画像: パート1の第1話 冒頭から木暮課長と共に登場したガゼール オープン

3代目シルビアの兄弟車として登場したガゼールH/Tをコンバーチブル化

このガゼール オープン、ほぼ、石原裕次郎演ずる木暮謙三捜査課長の専用車といってよく、他の西部警察特殊車両とは若干趣が異なる。オープニング場面で、石原裕次郎演ずる木暮謙三捜査課長が自動車電話をかけながら、ガゼール オープンで登場するシーンが目に焼き付いている人は多いと思う。

ベースは1979(昭和54)年にデビューしたガゼール(3代目シルビアの兄弟車)で、PS110型の2000XE-Ⅱ。ラインナップにオープン仕様は存在しなかったが、ガレージタルガ(当時、現・TRG)というコンバーチブル製作やショーモデル、洋型霊柩車の製作を行なうカスタムメーカーの手によってオープン化された。

画像: 車名の「ガゼール(GAZELLE)」はアフリカ、アジアの草原に住む日本でいうところの「カモシカ」を意味する。シルビアと兄弟車ではあるが、より豪華な上位モデルという位置付けだった。

車名の「ガゼール(GAZELLE)」はアフリカ、アジアの草原に住む日本でいうところの「カモシカ」を意味する。シルビアと兄弟車ではあるが、より豪華な上位モデルという位置付けだった。

エンジンフードの派手なグラフィックは純正オプション

元々がピラーレスのハードトップだっただけに、オープン化はそう難しくはなかったようで、流麗なフォルムにまとめられている。幌までちゃんと製作され、セダンでいうBピラーやCピラーにあたる部分にポールを差し込んで幌を固定する仕組みとなっている。

他の特別機動車両のような特殊装備は持たないが、その瀟洒な佇まいで他のマシンとはまた違った魅力を放った。ラグジュアリーな雰囲気を持つエンジンフードのグラフィックも印象的で、PART-ⅡやⅢのオープニングロールで、小倉課長が颯爽と飛び乗るシーンに当時、憧れた人は多かったと思う。

発売直後に『西部警察』シリーズが始まり、華やかなイメージを振りまいたガゼールだが、そのモデルライフは短く、1988年5月登場のS13型シルビアの登場時に一本化され、2世代、約9年でそのライフを終えた。

画像: ベースグレードはハードトップの最上級モデルの2000 EX-Ⅱ。 エンジンフード上のグラフィックは純正オプションで、ガゼール(カモシカ)をイメージしている。

ベースグレードはハードトップの最上級モデルの2000 EX-Ⅱ。 エンジンフード上のグラフィックは純正オプションで、ガゼール(カモシカ)をイメージしている。

画像: ノーマル然としたインパネ回り。他の西部警察特別機動車両のように特殊装備は持たない。シフトレバー前のボタンパネルは日本初のドライブコンピューターで、これはベース車の装備。助手席のコンソールボックスには無線機が収められている。

ノーマル然としたインパネ回り。他の西部警察特別機動車両のように特殊装備は持たない。シフトレバー前のボタンパネルは日本初のドライブコンピューターで、これはベース車の装備。助手席のコンソールボックスには無線機が収められている。

画像: 『西部警察FANBOOK~マシンアルバム』は2980円。各部の詳解も行なっている。

『西部警察FANBOOK~マシンアルバム』は2980円。各部の詳解も行なっている。

画像: 日産のフェアレディZやスカイライン、サファリにガゼール、そしてスズキのカタナ…80年代初頭を彩ったクルマやバイクをベースに作られた西部警察マシンたち。西部警察FANBOOK~マシンアルバム(2018年7月20日発売)はそれらを新規に撮り下ろし、三面図+αの形で紹介するマシンアルバムだ。 クルマとバイクの専門出版社ならでは…の切り口で、マシン細部の豊富なショットに加え、ベースマシンの紹介、そして実車のマシン開発者、および舘ひろし氏へのインタビュー、21世紀の西部警察マシンCG、さらには最新のリアルスーパーPC・R35GT-Rパトカーなども織り交ぜて構成している。 また、巻末には渡 哲也氏によるファンに向けた最新コメントを掲載。表紙は写真の背カバー付き。全238ページオールカラーで、厚さ13mm&重量1kg!…の保存版だ。

日産のフェアレディZやスカイライン、サファリにガゼール、そしてスズキのカタナ…80年代初頭を彩ったクルマやバイクをベースに作られた西部警察マシンたち。西部警察FANBOOK~マシンアルバム(2018年7月20日発売)はそれらを新規に撮り下ろし、三面図+αの形で紹介するマシンアルバムだ。
クルマとバイクの専門出版社ならでは…の切り口で、マシン細部の豊富なショットに加え、ベースマシンの紹介、そして実車のマシン開発者、および舘ひろし氏へのインタビュー、21世紀の西部警察マシンCG、さらには最新のリアルスーパーPC・R35GT-Rパトカーなども織り交ぜて構成している。
また、巻末には渡 哲也氏によるファンに向けた最新コメントを掲載。表紙は写真の背カバー付き。全238ページオールカラーで、厚さ13mm&重量1kg!…の保存版だ。

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