ソンカ選手はシリーズランキングの首位に
第6戦は、初の開催地となるウィーナー・ノイシュタット。オーストリアの首都ウィーンの南に位置する。決勝には約4万人のギャラリーが集まった。
予選で久しぶりにポールポジションを獲得したのは室谷選手。ラウンド of 14、ラウンド of 8と順調に勝ち上がり、ファイナル4も見事なフライトを見せたが、惜しくも0.036秒差で2位に終わる。だが、復調の兆しは見せてくれた。
優勝したソンカ選手は、第4戦のブダペスト、第5戦のカザンに次ぐ3連勝。ついにシリーズランキングの首位に立つ。
3位はオーストラリアのM.ホール選手だった。
なお、前戦までランキング首位に立っていたアメリカのM.グーリアン選手はラウンド of 14で2秒のペナルティで敗退してしまった。
2018シーズンは2戦を残し、ソンカ選手のあとはホール選手、グーリアン選手と続く。室谷選手も4位に浮上したが、残り2戦を連勝してソンカ選手がノーポイントだと同ポイントになるが勝利数で及ばない。したがって、室谷選手の年間総合連覇は残念ながら不可能になった。
だが、エアレースは来年以降も続いていく。
「今年は優勝に届かないとしても、まだ来年もあるし、今年にしても、総合3位にはギリギリ届く可能性がある。もちろん、3位のグーリアンとは21ポイント差があるので、けっこうキツいとは思いますが、レースは何が起きるか分からないし。ずっとチャンピオンになると言い続けてきて、連覇を逃したら腐ってしまうのでは競技を続ける意味がない。常にその時点での適切な目標を設定して、腐らずにやるしかないですよね」と室谷選手は冷静に語った。
次戦は10月6〜7日、アメリカのインディアナポリス。
連覇は潰えた室谷選手だが、今シーズンの初優勝に期待したい。