NSX勢が予選を席巻
今回の菅生戦よりミッドシップハンディウェイトを10kg追加されたNSX-GT勢だが、5台中4台が予選Q1を突破。続くQ2でも上位5台の内4台をNSXが占めるという好調ぶり。ポールポジションは100号車RAYBRIG NSX-GTが、Q1をバトンが4番手、そしてQ2を山本がコースレコードで制し獲得。
多勢に単身切り込むGT-R
81周の決勝レースがスタートし、しばらくは100号車RAYBRIG NSX-GTの独走が続く。しかし2番手スタートの12号車カルソニック IMPUL GT-Rが一時は3番手に後退するも徐々にペースアップ。そして8号車ARTA NSX-GTを抜き返し2番手に復帰した直後の23周目、ついに100号車NSXを捉えトップに立つ。
ジェンソンの覚醒
スタート時のタイヤが路面にマッチしていなかった100号車NSXは早くも35周目にルーティンのピットストップ。山本尚貴からジェンソン・バトンへと交替する。トップを行く12号車GT-Rはその4周後にピットインするが、タイヤの温まりきらないアウトラップで後ろから来た100号車NSXに先を行かれてしまい2番手に後退。さらには芝生エリアへ飛び出したことで冷却系に影響がでたのかペースダウン。そして57周目には8号車ARTA NSX-GTにも交わされ3番手へ。
今年3回目の1-2フィニッシュ
レース終盤にGT300クラスのマシンがクラッシュ。SC先導からリスタートとなり差が詰まるが、上位陣の順位を変えるには至らずそのままNSX-GTが1-2フィニッシュ。100号車RAYBRIG NSX-GTのポール・トゥ・ウィンとなった。そしてポイントランキングでも100号車の山本・バトン組が首位に、8号車野尻智紀・伊沢拓也組が2番手に浮上。
陥落する赤牛
前戦までのポイントリーダー1号車KeePer TOM'S LC500は、SC解除直後に6号車WAKO'S 4CR LC500と接触しコースアウト。レクサス勢の「同士討ち」によりノーポイントとなり、ランキング3位に後退してしまう。
ボクサーが魔物にKO勝利
GT300クラスでは、予選から異次元の速さを見せた61号車SUBRU BRZ R&D SPORT(井口卓人・山内英輝)が、スタートから2位以下を全く寄せ付けずポール・トゥ・フィニッシュ。今季トラブル続きで完走できなかった無念を見事、魔物が棲むと言われるここスポーツランド菅生で晴らすことに成功した。
(PHOTO:井上雅行)