クラスにおいて、FLORAL CIVIC TCR、Modulo CIVIC TCRが1-2フィニッシュを達成。その結果、年間タイトルは最終戦を待たずして2位でゴールしたModulo CIVIC TCRのものとなった。
注目のドライバー達
ポイントランキング首位の97号車Modulo CIVIC TCRはこのレース2位以上で年間チャンピオンが決定する。しかしながらポイントによるウェイトハンディ55kgに加え、レース直前に突如Bopとして30kgのウェイトが追加され、合計は85kgに。ストップ&ゴーの性格が色濃いツインリンクもてぎではその影響が大きく、予選ではクラス最下位に沈みここでのタイトル決定に黄信号。
アウディジャパンが取り組む「アウディ・ドライビング・エクスペリエンス」、その最高峰として2018年より「アウディ・レース・エクスペリエンス」が開催されている。初年度はそのテストケースとしてタイムトライアルセッションの優勝者1名にスーパー耐久シリーズへのスポット参戦権が与えられた。アウディA3オーナーの大岩浩気選手がインストラクターや現役GTドライバー達とチームを組んでこの第5戦に参戦する。
アウディ勢速し、が
クラスポールは65号車L&R Mars Audi RS3 LMSが獲得。2番手に98号車FLORAL CIVIC、3番手に10号車Racingline PERFORMANCE GOLF TCRと続く。
予選6番手から33号車Audi RS3 LMSが柳田真孝のドライブによりジャンプアップ。2番手を行く98号車CIVICを追い立てる。98号車石川京侍はブレーキを労りながら何とかこれをしのぐ。
8番手スタートとなった97号車CIVICだが、スタートドライバー大津弘樹が本人も「理由がわからない」ほど速いペースで周回、ウェイトハンディを感じさせず序盤で3台のアウディ勢を抜き去る。
予選では速さを見せたアウディ勢だが、5時間にも及ぶ決勝レースではブレーキへの負担が大きくピットでのブレーキ交換作業を強いられることに。その結果レース中盤からはブレーキを労って周回を重ねたCIVICの1-2体制へと移行。また堅実な走りを見せ3位を走行していた10号車GOLFもレース終盤にブレーキトラブルでコースアウト。
やはり最後はCIVIC
そして5時間の決勝レースを制したのはノートラブルで走りきった98号車FLORAL CIVI TCR、そして2位には97号車Modulo CIVIC TCRでこちらもノートラブル。アウディ勢最高位は3位の19号車BRP★Audi Mie RS3 LMS。この結果、最終戦を待たずに97号車CIVICの年間クラス王座が決定した。
総合優勝はST-Xクラスの3号車ENDLESS GT-Rが今季初勝利を飾った。また総合3位でゴールした99号車Y's distraction GTNET GT-Rがこちらも最終戦を前に年間タイトルを決定した。
(PHOTO:井上雅行)