ドライバーチャンピオン獲得に向けて大きく前進
ドライバーズランキングトップのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)と、これを追うセバスチャン・ヴェッテル(フェラーリ)の対決が注目を集めたが、予選でヴェッテルがタイヤ選択を失敗して予選9番手に沈んだのに対し、ハミルトンはポールポジションを獲得。明暗を分ける形となった。
決勝は朝から晴天に恵まれ、気温は28度、路面温度は40度まで上昇。ヴェッテルにとっては、レース序盤でのジャンプアップとタイヤマネージメントが大きなポイントなった。
決勝レーシでは上位勢が順当なスタートを切る中、ヴェッテルはすぐに5番手まで進出、さらにシケインで右フロントをロックさせたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がコース復帰の際にキミ・ライコネン(フェラーリ)を押し出すかたちとなり、その隙に4番手に上がる。そして8周目にはスプーンでフェルスタッペンのインに飛び込むものの、接触してスピンオフ。これで最後尾まで後退することとなってしまった。フェルスタッペンはコースオフするもののなんとか3番手をキープする。
レッドブルとフェラーリのバトルをよそに、快調に飛ばしたのがメルセデスAMGの2台、ハミルトンとバルテリ・ボッタスが悠々と1-2フィニッシュを飾る形となった。3位はフェルスタッペン。ヴェッテルは諦めず追い上げたが6位に終わった。
ハミルトンは独走で今季9勝目、通算71勝目、鈴鹿3連勝を飾り、セバスチャン・ベッテルとのポイント差を67点に拡大、次戦アメリカGPでタイトルを決める可能性が出てきた。トロロッソ・ホンダ勢は予選でトップ10に食い込む快走を見せたが、不可解なセッティング変更不許可もあり、ピエール・ガスリーが11位、ブレンドン・ハートレーが13位と、悔しいノーポイントに終わった。
■2018年F1第17戦日本GP決勝結果
優勝 44 L.ハミルトン メルセデス
2位 77 V.ボッタス メルセデス
3位 33 M.フェルスタッペン レッドブル
4位 3 D.リカルド レッドブル
5位 7 K.ライコネン フェラーリ
6位 5 S.ヴェッテル フェラーリ
7位 11 S.ペレス フォース・インディア
8位 8 R.グロージャン ハース
9位 31 E.オコン フォース・インディア
10位 55 C.サインツJr. ルノー
11位 10 P.ガスリー トロロッソ
12位 9 M.エリクソン ザウバー
13位 28 B.ハートレー トロロッソ
14位 14 F.アロンソ マクラーレン
15位 2 S.バンドーン マクラーレン
16位 35 S.シロトキン ウイリアムズ
17位 18 L.ストロール ウイリアムズ
NC 16 C.ルクレール ザウバー
NC 27 N.ヒュルケンベルグ ルノー
NC 20 K.マグヌッセン ハース