WEC2018-2019スーパーシーズン第5戦中国・上海ラウンドは、変わりやすい天候による難コンディションでの厳しい戦いとなった。
悪天候の中、トヨタ2台がライバルたちを抑える
朝から降り続く雨により、セーフティカー先導で開始された決勝レースは、アクシデントが発生するほどの悪コンディションのため、まもなく赤旗が振られ中断。その後、再開されるも再びコンディションが悪化してまた中断。2時間後に再度セーフティカー先導でレースが再開するも、残り2時間になろうかというタイミングでアクシデントにより再びセーフティカー導入で大混乱。
レースが途中終了してしまう可能性が高まる中、チームの思惑が錯綜。残り30分で再び天候が悪化しセーフティカーが導入されるなど、最後まで雨に祟られる戦いとなったが、トヨタのTS050 ハイブリッド7号車が1.419秒差で逃げ切り、前戦富士に続く今季2勝目をあげた。2位にも8号車が入り、トヨタは今季4度目の1-2フィニッシュを飾っている。
シリーズランキングは、中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/フェルナンド・アロンソ組のトヨタTS050 ハイブリッド8号車がトップ。小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス組の7号車が5ポイント差で続き、ライバルを引き離しにかかている。チームランキングでもライバルチームとの差を28ポイントへと拡げた。
WEC2018-2019スーパーシーズンは、長い冬のインターバルを経て、次戦は3月15日に米国フロリダ州セブリングで1000マイルレースとなる。