欧州のスーパーカーがスゴいのは誰でも知っている。だが日本のメーカーも、日本人のためのスーパーカーを作るべく努力をしてきた。そんな歴史を振りかえる企画、最終回は、日産が新たに送り出す「GT-R 50 by イタルデザイン」だ。(ホリデーオート2018年11月号より)

イタルデザインの手になる、これがR35 GT-Rの最終進化形なのだろうか。

ジョルジェット・ジウジアーロによって設立されたイタリアのデザイン工房「イタルデザイン」と、日産の共同開発となるのがGT-R 50 by Italdesign だ。2018年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで初お披露目された。

GT-RはR32以降、FRベースの4WDという基本構造ではあるが、そのパフォーマンスを考えれば性能的にスーパーカーと呼ぶのに異論はないところだろう。

この GT-R 50 by Italdesign は、イタルデザインの設立50周年と、初代GT-R登場から50周年とを記念して企画・製作されたもので、R35 GT-Rをベースに内外装は大幅にモディファイされている。

手を入れられているのは内外装だけでなく、動力性能も強化されており、VR38DETT型エンジンは最高出力720ps、最大トルク780Nmというハイパフォーマンスを発揮する。

基本仕様とサーキット仕様が設定され、サーキット仕様ではなんと770psまでパワーアップされるという噂もある。

車両価格は90万ユーロ(約1億1700万円)からと予定されている。生産台数は最大で50台だという。正式に発売されれば1億円オーバーとは言え、世界中でコレクターの注目を集め即座に売り切れてしまうのではないだろうか。

そして、GT-R伝説はここで終わるのか。それとも次のチャプターが用意されているのか。興味は尽きない。

日産 GT-R 50 by Italdesign 主要諸元

●全長×全幅×全高:4784×1992×1316mm
●ホイールベース:2780mm
●エンジン型式・種類:VR38DETT・V6 DOHCターボ
●排気量:3800cc
●最高出力:720ps/7100rpm
●最大トルク:780Nm/3600ー5600rpm
●ミッション:強化デュアルクラッチ6速シーケンシャル
●タイヤサイズ(前・後):255/35R21・285/30R21

画像: 11月25日まで銀座の日産ショールームに展示されていた。

11月25日まで銀座の日産ショールームに展示されていた。

画像: リアビューはノーマルのR35 GT-Rから大幅にモディファイされている。リアウイングは可変式。

リアビューはノーマルのR35 GT-Rから大幅にモディファイされている。リアウイングは可変式。

画像: ハンドル位置はすべて左になる予定。撮影車はエアバッグの付かないサーキット仕様のインテリア。

ハンドル位置はすべて左になる予定。撮影車はエアバッグの付かないサーキット仕様のインテリア。

画像: NISMOチューンのハンドビルド・エンジンは720ps/780Nmを発生する。

NISMOチューンのハンドビルド・エンジンは720ps/780Nmを発生する。

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