第8世代となるニューポルシェ911がロサンゼルスモーターショー開幕前夜のイベントでデビューを飾った。スタイリングは超キープコンセプトで従来型と並べてみないと変化がわからないほどだが、その中身はかなり革新的なようだ。さっそく紹介しよう。

カレラSモデルは30psパワーアップ

タイプ991からタイプ992へと進化したポルシェ911だが、新型は第8世代となる。全体的なスタイリングの変化はこれまでのモデルチェンジの中でもっとも少ないと言っていいかも知れない。

前から見ると従来モデルとの違いはほとんど感じられない。しかし、サイド&リアビューは違いがわかる。まず、Bピラーからリアエンドにかけてのルーフのボリューム感が増している。これでおそらくリアシートのヘッドクリアランスはよくなっているはずだ。また、ドアハンドルがグリップ式からフラップ式になった。

画像: リアコンビネーションランプが現在のポルシェ流儀のデザインになった。

リアコンビネーションランプが現在のポルシェ流儀のデザインになった。

さらにリアビューは従来型と異なり、現在のポルシェ流儀に沿って左右のコンビネーションランプが横一直線に繋がるデザインとなった。

ボディのスリーサイズは発表されていないが、ホイールベースはタイプ991と同じ2450mmのようだ。スタイリングに大きな変化が望まれないモデルであるポルシェ911としては、これが“ちょうどいいレベル”なのだろう。

次にエンジンだがカレラSモデルが搭載する水平対向6気筒ターボは、従来型より30psパワーアップして、最高出力は450psになった。911カレラSの0→100km/h加速は3.7秒、4WDモデルの911カレラ4Sは3.6秒で従来型よりそれぞれ0.4秒短縮された。また、オプションのスポーツクロノパッケージ仕様ではさらに0.2秒速くなるそうだ。

画像: PDKのシフトノブが小型になったのも注目点。

PDKのシフトノブが小型になったのも注目点。

刷新されたインパネまわりで目をひくのはPCM(ポルシェ・コミュニケーション・マネージメントシステム)の10.9インチのセンタースクリーン。そのすぐ下の5個のスイッチで重要な車両情報に直接アクセスすることができる。PCMは全車標準装備でオンラインナビゲーションとポルシェコネクトプラスが含まれている。

安全性と快適性の面では世界初となる「ウエットモード」を標準装備したことだろう。これは路面の水を検知したらドライバーに知らされ、モードスイッチを押せば安全性を重視した設定になるというものだ。

オプションでは熱探知カメラを備えたナイトビジョンアシストが911としては初めて設定された。さらにオートマティックディスタンスコントロールと自動エマージェンシーアシスト機能を含んだアダプティブクルーズコントロールも用意された。

さて、ニューポルシェ911はこれから順次、詳しい内容が公開されていくことになる。日本での発表もそう遠くない時期になるだろう。興味のある人はその前にディーラーにコンタクトした方がいいかも知れない。

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