いまや世界中でスーパーカーが造られているという事実をご存知だろうか。ここでは、日本で見かけることの少ない希少なスーパーカーを紹介していこう。全部のクルマを知っていたら、あなたはスーパーカー博士! 今回は日本の企業が作ったEV、「ASPARK owl:アスパーク・アウル」。(ホリデーオート2018年11月号より)

アスパーク owl は、0-100km/h加速2秒以下!のスーパーEV

「ASPARK owl:アスパーク・アウル」

株式会社アスパークは、大阪に本社を構える日本の企業だ。理系の人材派遣事業から会社を興し、ロボット事業や電気自動車の開発まで行っている。

そんなアスパーク社が、2017年のフランクフルト・モーターショーで発表したのが、自社開発した電気自動車の「owl=アウル」だ。アウルとは英語でフクロウやミミズクのことで、EV=静かなクルマというイメージから名づけられたらしい。

画像: 空力を追求したボディに巨大なリアウイングも備わる。最高速度は280km/hを目指している。

空力を追求したボディに巨大なリアウイングも備わる。最高速度は280km/hを目指している。

「世界一速い自動車を目指す」とコンセプトにあるように、0→100km/h加速で2秒以下という目標値を掲げた。4WDのEVスーパーカーであることや徹底した軽量化や空力の最適化が行われていることは予想できたのだが、実際に見るアウルには確かにそれだけの説得力、すなわち0→100km/h加速を2秒以下で走り切るだろうというオーラに満ちていた。

全高はわずかに990mm。リアに大型のウイングも備えたスタイルは、ル・マン24時間耐久レースに参戦するレーシングカーのプロトタイプにも似ている。

画像: 全面モニターのメーターパネルにスイッチ満載のステアリングと、コクピットは近未来的。

全面モニターのメーターパネルにスイッチ満載のステアリングと、コクピットは近未来的。

アウルに搭載されるエレクトリックモーターは2基で、出力は各々160kW。開発当初はキャパシタ(コンデンサー)を採用していたが、同レベルの充放電速度を保ったまま容量を大幅に増やしたリチウムポリマーバッテリーに変更されたようだ。

フランクフルトモーターショーの後、日本で行われたテストでアウルは見事に0→100km/h加速タイム1.89秒を達成している。ちなみにアスパーク社では、「2019年に世界限定50台を350万ユーロ(約4億5000万円)で販売する」とアナウンスしている。
(解説:山崎元裕)

画像: 公称スペックは、全長4830×全幅1935×全高990mm、ホイールベースは2757mm、車重は850kg。

公称スペックは、全長4830×全幅1935×全高990mm、ホイールベースは2757mm、車重は850kg。

画像: あなたの知らないスーパーカーは、ホリデーオート2018年11月号にも掲載されています。

あなたの知らないスーパーカーは、ホリデーオート2018年11月号にも掲載されています。

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