ドイツ勢が上位を占めるが・・・・・・
平成は輸入車がどんどん販売を伸ばした時代だ。昭和の最後、昭和63年に外国メーカー車の輸入車販売台数は12万8090台だったが、平成30年には30万9405台になった。およそ2.4倍である(データはJAIAによる)。
さらにマーケット全体は497万台(登録車)から335万台へとシュリンクしていることを考慮にいれて輸入車占有率を計算すると2.6%から9.2%に上昇している。
そして、その伸長にもっとも貢献しているのは予想どおりドイツ車だ。フォルクスワーゲンが143万3397台で1位、1年平均4万7780台という計算になる。平成27年から4年連続トップのメルセデス・ベンツが30年トータルでは2位になった。
以下、3位から6位までは“なるほど”と思わせるが、7位にはオペルが入った。ヤナセが販売を手がけた平成5年から平成18年までに積み上げた数字が大きかった。
また、少し意外なのは米ブランドのシボレーが9位、米と欧州ブランドとフォードが10位に入っていることだ。2ブランドともに平成元年から10年の間がとくに好調だった。
そして、この表には入っていないが、平成の「フェラーリvsランボルギーニ」の結果は「1万5304台と4156台でフェラーリの圧勝」、「ベントレーvsロールスロイス」は6852台と3456台でベントレーの勝ち」だった。
また、(メルセデス・マイバッハSクラスではない)マイバッハは平成15年から29年にかけて190台、ブガッティ(ヴェイロン/シロン)は平成19年から30年にかけて40台が登録されている。
さて、5月1日から始まる新しい時代にはどんな輸入車が売れるのか。ドイツ勢の寡占状態に変化は起きるのか。興味は尽きない。
○平成1〜30年 輸入車総販売ランキング
1位:フォルクスワーゲン 143万3397台
2位:メルセデス・ベンツ 135万1751台
3位:BMW 115万0854台
4位:アウディ 48万0236台
5位:ボルボ 41万3958台
6位:MINI 27万3679台
7位:オペル 23万9839台
8位:プジョー 21万7245台
9位:フォード 19万745台
10位:シボレー 17万5369台