2019年1月26日、フォーミュラE 2018-2019シーズン第3戦がチリ・サンティアゴで行われ、サム・バード(ヴァージン・レーシング)が波乱のレースを制した。ニッサン・e.ダムスのセバスチャン・ブエミが予選でポールを獲得、トップを快走するもののクラッシュしてリタイアとなった。

トップを走るブエミがクラッシュ。バードが混戦を制す

真夏の南米チリに舞台を移して行われたフォーミュラE第3戦。その予選ではルーカス・ディ・グラッシ(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)トップタイムを記録したが、予選走行後に走行違反が発覚しタイムが抹消され、かわって2番手タイムをマークしていたセバスチャン・ブエミ(ニッサン・e.ダムス)がポールポジションを獲得。いきなりの波乱となったが、ニッサンにとってこれが記念すべき初ポールとなった。

決勝レースではポールのブエミが好スタートを決め後続を引き離しにかかるものの、相次ぐクラッシュによるフルコースコーションにより、2番手サム・バード(ヴァージン・レーシング)、3番手パスカル・ウェーレイン(マヒンドラ・レーシング)以降との差がなくなり、大混戦になっていく。

そんな中、落ち着いて走行していたブエミがあろうことか22周めに単独クラッシュ。レース終盤はトップに立ったバードと、これを追うウェーレインの激しい戦いとなったが、辛くもバードが逃げ切った。45分とプラス1周のレースが終了した時、バードのマシンのバッテリー容量は5%を切っていた。

予選で初ポールを獲得し期待されたニッサン・e.ダムスは、ブエミに続いて、オリバー・ローランドも壁に接触。ともにリタイアに終わった。

アクシデントとリタイアが続出する波乱のレースが展開される今シーズンのフォーミュラE。それだけ各チームのパフォーマンスは接近しているということだろう。

次戦、フォーミュラE第4戦は、2019年2月16日、メキシコシティで開催される。

画像: チリ・ サンティアゴで開催された2018-19 フォーミュラE第3戦。他の主なカテゴリーがシーズンオフとなる中、暖かい場所を選んで開催される。

チリ・ サンティアゴで開催された2018-19 フォーミュラE第3戦。他の主なカテゴリーがシーズンオフとなる中、暖かい場所を選んで開催される。

画像: アクシデントやトラブルが続出する激しいレースを制したサム・バード(ヴァージン・レーシング)。

アクシデントやトラブルが続出する激しいレースを制したサム・バード(ヴァージン・レーシング)。

画像: 日産・e.ダムスは初のポールポジションを獲得したが、決勝レースをうまくまとめることができなかった。

日産・e.ダムスは初のポールポジションを獲得したが、決勝レースをうまくまとめることができなかった。

2018-19 フォーミュラE第3戦 サンティアゴE-Prix 結果

優勝 S.バード ヴァージン・レーシング 36周
2位 P.ウェーレイン マヒンドラ・レーシング +6s489
3位 D.アプト アウディスポーツ・アプト・シェフラー +14s529
4位 E.モルタラ ベンチュリ・フォーミュラE +17s056
5位 R.フラインス ヴァージン・レーシング +20s276
6位 M.エバンス パナソニック・ジャガー・レーシング +23s755
7位 A.シムズ BMW i アンドレッティ・モータースポーツ +27s590
8位 J.ダンブロシオ マヒンドラ・レーシング +41s984
9位 O.ターベイ NIOフォーミュラE +45s059
10位 J.M.ロペス ジェオックス・ドラゴン +45s376

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