今回の「コレ何?」は、ノスタルジック2デイズに特別展示されていた2台。イタリアン・カロッツェリアのスペシャルモデルのようだが…。
この2台が並んで展示されたのは、世界で初めて!
2019年2月23・24日に横浜で開催されたクラシックモーターショー「ノスタルジック2デイズ」。一般の展示車には「オッ!?」というクルマはなかったけど、特別展示の2台は感動モノだった。
2台とも、イタリアのデザイナー“ジョバンニ・ミケロッティ”がデザインしたショーモデルだ。
ミケロッティ・レーザー
1971年のジュネーブ・モーターショーに出展されたショーモデル。フランスのマトラ M530のシャシを利用し、ガルウイングドアを備えたミッドシップ2シーターだ。
全長4220×全高1080mm、ホイールベースは2560mmというスペック以外は不明だ。ちなみに、1973年に発表されたミッドシップ3シーター(中央が運転席)のマトラシムカ・バゲーラは、このレーザーをベースに生まれた。
ミケロッティ・ミザール
1974年のトリノ・モーターショーに出展されたショーモデル。ベース車は1972年式ランチア・ベータだが、前後4枚のドアすべてがガルウイング式を採用するというスタイリングがユニークだ。リアにはハッチバックのゲートも備えている。
なお、レーザーは個人コレクションだが、ミザールは普段は千葉県松戸市にある「昭和の杜博物館」に展示されている。
この2台とも、世界で1台しかないモデル。そんな2台が並べて展示されたのは今回が初めて。この光景を見られたのは、クルマ好きには幸せなひとときだったといえるだろう。