次々と新しいメカニズムやアイデアが登場するF1グランプリ。耳慣れない言葉が誕生しては消えていく。

パワーユニット

エンジン、ターボチャージャー、エネルギー回生システム、バッテリーなどで構成される。エンジンだけからパワーを得るわけではないのでパワーユニットと呼ばれるようになった。

ICE

Internal Combustion Engine=インターナル・コンバッション・エンジンの頭文字をとったもので、内部燃焼機関、すなわちエンジン単体のことをこう言う。ちなみに現在のF1は1.6L V6ターボを使う。

画像: ICE

ERS

Energy Recovery System=エネルギー回生システムのこと。走行するマシンから発生する運動エネルギー、熱エネルギーを回収し電気エネルギーへと変換して再利用する。KERSは運動エネルギーのみを回生するシステムであったが、ERSは熱エネルギーも回生するため、名称が変更されることになった。KERSの搭載は任意だったがERSの搭載は義務となっている。

ECU

Engine Control Unit=エンジンをコントロールするためのコンピュータのこと。各種センサーから受け取ったデータに応じて、エンジンを的確にコントロールする。

ES

Energy Store=パワーユニット内のエネルギー回生システムから送られてくるエネルギーを一時的に保存しておくバッテリーのこと。

デプロイメント

deployment=回生したエネルギーを実際に使用すること。また、どこでどれだけ使うか、その配分量のこと。

DRS

Drag Reduction System=ドラッグ抑制システム。レース中のオーバーテイクを増加させるために、リアウイングの角度を変更して空気抵抗を減らし、一時的にストレート速度を向上させることができるデバイス。一定の条件下で一定の区間のみで使用できる。

画像: DRS

モンキーシート

F1マシンのリアウイング下部に装着されるエアロパーツ。猿が腰をかけらる椅子に見えることから呼ばれるようになった。

ハンズ

HANS=Head and Neck Support、頭部と首を保護する装置のこと。ヘルメットと首のサポーターを紐状のものでつないで固定、頚椎の骨折や首の損傷を防ぐ。

画像: ハンズ

ハロ

Halo=飛来するパーツの破片などからドライバーの頭部を保護するための安全デバイス。3本の柱で構成されている。英語で”丸い光の輪”を意味する。同様なデバイスとしてキャノピーやシールドなどが提案されたが、2018年からハロが採用されている。

画像: ハロ

シャークフィン

エンジンカバーからリアウイングにかけての空気の流れをスムーズにする整流板のこと。

画像: シャークフィン

ディフューザー

シャシー後方の下面に取り付け、空気の流速を速めスムーズに後ろへ流し、ダウンフォースを生み出すためのデバイス。

画像: ディフューザー

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