東北自動車道
至 福島 → 岩舟JCT → 佐野SA(下り) → 佐野藤岡IC → 至 東京
栃木の玄関口となる大型SA、東北自動車道の佐野SA(下り)
東北自動車道を北上し、栃木県に入って最初の大型SA。佐野SAからさらに北上すると、北関東道、関越自動車道へと続く岩舟JCTがある。佐野SAには栃木名物を中心とした土産物も数多く用意されている。ETC出口が併設されているが、SAを利用すると外に出られないので注意したい。
食感がモチモチの郷土料理を、特製の絶品ソースでいただきます
佐野の名物グルメといえば、なんといっても「佐野ラーメン」でしょう。では、その次は? と問われると、郷土料理の「耳うどん」と答える人も多いとか。これ、耳のようなカタチにしたうどんを使った、けんちん汁に似た食べ物です。最近では、お土産に“生”の耳うどんを購入していく人も多いとか。これには、ちょっとびっくり。
個人的な話で恐縮ですが、15年ほど前に佐野ラーメン特集のページを製作したことがありました。10軒ほどのラーメン店を巡ったのですが、最後に“ひとつくらい違うのも必要だろう”と、耳うどんを取材しました。しかし、当時は、耳うどんを提供する店を探すのにけっこう苦労したものです。
そんな耳うどんのメジャー化に大きく貢献したのが、東北自動車道にある佐野SA(下り)のレストランでしょう。10年近く前から耳うどんを提供し、アレンジメニューである「みみうどんのボンゴレロッソ風(842円)」は6年も前に生み出したそう。さらに季節ごとに、他のアレンジメニューまで提供しているのです。
「これが耳うどんをアレンジした最初の商品です。イタリアンの手法で、ていねいにソースを作りました」とは奥野調理長。確かに、トマトのボンゴレソースは絶品でした!
そして耳うどんの食感が面白かった。ショートパスタと違うのです。ものすごくモッチモチ。そのモチモチの耳うどんにソースをからめた美味しさといったら、たまりません。もちろん、ぬぐうようにソースをさらって、一滴も残さずいただきました。
また、素晴らしいのがアサリの味の濃さ。まさに滋味あふれるとは、このこと。ピリッとした唐辛子も、味に陰影を与える影の功労者です。
女性に人気だそうですが、男性にももちろんおすすめ。本格イタリアンと、佐野の郷土料理の耳うどんの相性の良さに驚くこと、間違いなしですよ。(文・写真:鈴木ケンイチ)
東北自動車道 佐野SA(下り)
☎0283-23-7133 レストラン営業時間:7時~21時30分ラストオーダー(「みみうどんのボンゴレロッソ風」の提供は11時~) 年中無休